一般的な試験での出題傾向としては、“説明されているキーワードはどれか”という流れが普及しているかと思います。しかし、基本情報技術者試験では、その逆で“このキーワードの説明文はどれか”という流れになっています。
そのため、単純に試験範囲の「専門用語=キーワード」だけを暗記していたら、到底、合格ラインには到達できません。
基本情報技術者試験の暗記学習ではでは、「キーワード」だけを覚えるのではなく、その「キーワード」がどういう意味を持っているのかを説明できるまでのレベルまで進めるように心掛けましょう。
そこで役立つのが「エピソード記憶」です。
学生の頃の「試験勉強」のイメージというと、一夜漬けなどの「丸暗記」を思いうかべる方もいるかもしれません。しかし、歳を経るごとに、こういった丸暗記の能力は下がってきます。
では「年齢が上がると、記憶力が下がる」のかというと、必ずしもそうではありません。実は、記憶力には「丸暗記」だけでなく、別の能力もあります。心理学では「エピソード記憶」と呼ばれている記憶です。
「エピソード記憶」は、内容や仕組みをイメージしたり、出来事やストーリーとして覚える能力です。こういった能力は、若い頃よりもむしろある程度歳を取った方が発達してきます。
また、記憶というと、一般的に法律などの「言葉」や年号などの「数字」を覚えるものという印象が強いかもしれませんが、書いてある言葉や数字を覚えるのは意外と難しいものです。それよりも、図や動画などの「視覚的感覚」、話し言葉などの「聴覚的感覚」、練習を繰り返すなどの「身体的感覚」を組み合わせ、できるだけ五感を使って覚える方が忘れにくくなります。
ビデオ・音声講座では、文章で見ると理解しづらいIT知識や、経営・マネジメント用語を、わかりやすい視覚的イメージに置き換えて、音声により聴覚的に説明します。視覚と聴覚の両方の刺激によって、「エピソード記憶」が促され、単にテキストを読むよりも忘れにくくなります。
また、専任講師によるポイントを押さえた解説により、「聴覚的感覚」が刺激され、記憶に定着しやすくなります。
例えば、テクノロジ分野において使用される「文字コート」の説明も、ただ単にテキストを読んで覚えるよりも、講師の説明を見聞きすれば、「文字コードとは、””PCに保存されているデータ”と”画面上に表示されるべき文字を対応させる辞書”のようなもの」ということが自らの体験として思い出せるのです。
また、スマート問題集などの問題演習をすぐに行うことにより、「身体的感覚」も使って、記憶をより定着させます。
クイズ感覚で用語や知識を覚えることができ、無理なく効率的に重要な箇所を集中的に覚えることができます。
上記の各種教材を使用することで、新しい知識が、脳の中で他の知識と結びついて記憶されます。「エピソード記憶」や「五感を使った記憶」をフル活用し、知識の間のつながりを多くすることで、試験本番で記憶が思い出せる可能性が高まるのです。