基本情報技術者試験の試験制度

まずは試験制度を知ろう!

基本情報技術者試験試験の概要

基本情報技術者試験はどのように行われるのか、基本情報技術者試験の概要について、本記事でご紹介します。

受験申込

基本情報技術者試験での申込は、個人での申込のみになります(団体での申込は令和3年度より廃止となりました)。

個人での申し込み
インターネット申込


基本情報技術者試験の受験申込について


試験日程・試験会場

試験日程 通年で実施されています。

リテイクポリシーについては、下記の通りとなります。

項目 説明
一度受験申込をした試験区分の再申込が可能になる日時 申込済の試験の終了時刻を過ぎたら、再申込が可能になります。

注記 システムでの処理の都合上、申込済の試験の終了時刻を過ぎてから再申込が可能になるまでには数時間~1日程度掛かります。
一度受験した試験区分の再申込時に、受験日として指定が可能な日 前回の受験日の翌日から起算して30日を超えた日以降を、受験日として指定可能です。

注記 前回の試験を受験せずに欠席した場合、このリテイクポリシーは適用されません。


なお、令和4年(2022年)までは、毎年2回、上期・下期に実施されていました。
※令和4年度:上期試験は4-5月、下期試験は10-11月に実施
試験会場

CBT方式で、全都道府県1か所以上の試験会場を用意されています。

試験実施日・試験会場


受験資格

・受験資格は特段設けられていません。基本情報技術者試験は、学生・社会人、理系・文系を問わずすべての社会人を対象としています。


出題形式

令和5年(2023年)4月試験から

科目A試験 【四肢択一】全60問 90分
・テクノロジ系
・マネジメント系
・ストラテジ系

科目B試験 【多肢択一】全20問 100分
アルゴリズムとプログラミング(擬似言語による出題)
・情報セキュリティ
アルゴリズムとプログラミング」が8割「情報セキュリティ」が2割での出題を想定

「アルゴリズムとプログラミング」の分野は下記のカテゴリで構成されることも発表されています。
①プログラムの基本要素
②データ構造及びアルゴリズム
③プログラミングの諸分野への適用

試験実施団体であるIPA(情報処理推進機構)より、下記ページでサンプル問題セットが公開されています。
受験予定の方は事前に確認しておくことをおすすめいたします。

▼IPA(情報処理推進機構)
基本情報技術者試験、情報セキュリティマネジメント試験の通年試験に関するお知らせ(サンプル問題セット、リテイクポリシーの公開)
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20221226.html

受験料

7,500円(税込)


合格基準・採点方式

令和5年(2023年)4月試験から

科目A・科目B試験ともに1,000点満点中600点以上の得点
IRT方式(Item Response Theory:項目反応理論)

<IRT方式とは?>
IRT方式(Item Response Theory:項目飯能理論)とは、解答結果に基づいて配点を算出する方式のことです。
そのため、従来の試験のような、【1問何点】といった明確な採点基準は存在しません。

IRT方式を用いることで、異なるテスト間でスコアを比較することもでき、また、複数回実施・常時受験が可能となります。


出題範囲

【科目A試験】

I.テクノロジ系
●基礎理論
離散数学・応用数学・情報に関する理論・通信に関する理論・計測・制御に関する理論

●アルゴリズムとプログラミング
データ構造・アルゴリズム・プログラミング・プログラム言語・その他の言語

●コンピュータ構成要素
プロセッサ・メモリ・バス・入出力デバイス・入出力装置

システム構成要素
システムの構成・システム評価指標

ソフトウェア
オペレーティングシステム・ミドルウェア・ファイルシステム・開発ツール・オープンソースソフトウェア

ハードウェア
ハードウェア

ヒューマンインターフェイス
ヒューマンインターフェイス技術・インターフェイス設計

マルチメディア
マルチメディア技術・マルチメディア応用

データベース
データベース方式・データベース設計・データ操作・トランザクション処理・データベース応用

ネットワーク
ネットワーク方式・データ通信と制御・通信プロトコル・ネットワーク管理・ネットワーク応用

セキュリティ
情報セキュリティ・情報セキュリティ管理・セキュリティ技術評価・情報セキュリティ対策・セキュリティ実装技術

システム開発技術
システム要件定義・システム方式設計・ソフトウェア要件定義・ソフトウェア方式設計・ソフトウェア詳細設計・ソフトウェア構築・ソフトウェア結合/ソフトウェア適格性確認テスト・システム結合/システム適格性確認テスト・導入・受入支援・保守・廃棄

ソフトウェア開発管理技術
開発プロセス手法・知的財産適用管理・開発環境管理・構成管理/変更管理
マネジメント系
●プロジェクトマネジメント
プロジェクトマネジメント・プロジェクトの 統合 ・プロジェクトの ステークホルダ・プロジェクトの スコープ ・プロジェクトの資源・プロジェクトの時間・プロジェクトのコスト・プロジェクトのリスク・プロジェクトの品質・プロジェクトの調達・プロジェクトのコミュニケ―ション

サービスマネジメント
サービスマネジメント・サービスの設計/移行・サービスマネジメントプロセス・サービスの運用・ファシリティマネジメント

システム監査
システム監査・内部統制
ストラテジ系
システム戦略
情報システム戦略・業務プロセス・ソリューションビジネス・システム活用促進/評価

システム企画
システム化計画・要件定義・調達計画/実施

経営戦略マネジメント
経営戦略手法・マーケティング・ビジネス戦略と目標/評価・経営管理システム

技術戦略マネジメント
技術開発戦略の立案・技術開発計画

ビジネスインダストリ
ビジネスシステム・エンジニアリングシステム・e-ビジネス・民生機器・産業機器

企業活動
経営組織論・OR/IE・会計財務

法務
知的財産権・セキュリティ関連法規・労働関連/取引関連法規・その他の法律/ガイドライン/技術者倫理・標準化関連

【科目B試験】

1.プログラミング全般に関すること
実装するプログラムの要求仕様(入出力,処理,データ構造,アルゴリズムほか)の把握,使用するプログラム言語の仕様に基づくプログラムの実装,既存のプログラムの解読及び変更,処理の流れや変数の変化の想定,プログラムのテスト,処理の誤りの特定(デバッグ)及び修正方法の検討 など
(注記)プログラム言語について,基本情報技術者試験では擬似言語を扱う。
2.プログラムの処理の基本要素に関すること
型,変数,配列,代入,算術演算,比較演算,論理演算,選択処理,繰返し処理,手続・関数の呼出し など
3.データ構造及びアルゴリズムに関すること
再帰,スタック,キュー,木構造,グラフ,連結リスト,整列,文字列処理 など
4.プログラミングの諸分野への適用に関すること 数理・データサイエンス・AI などの分野を題材としたプログラム など
5.情報セキュリティの確保に関すること 情報セキュリティ要求事項の提示(物理的及び環境的セキュリティ,技術的及び運用のセキュリティ),マルウェアからの保護,バックアップ,ログ取得及び監視,情報の転送における情報セキュリティの維持,脆弱性管理,利用者アクセスの管理,運用状況の点検 など

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