2026/09/03
9月に入り、仕事の繁忙期や期末に向けた業務で慌ただしくなっている方も多いのではないでしょうか。試験結果が出る11月まであと2ヶ月。「机に向かって勉強する時間が取れない」と焦りを感じる必要は全くありません。
なぜなら、口頭試験で最も多くの受験生が苦戦し、不合格のリスクを高めてしまう2大コンピテンシー :
「マネジメント」と「リーダーシップ」の対策は、机の上ではなく、「今日からのあなたの職場」でしかできないからです。
今回は、日々の業務を通じてこの2つの資質を体現し、口頭試験の合格率を飛躍的に高める働き方の仕組みを提案します。
口頭試験で不合格になる最大の要因の一つが、試験官から「マネジメントとリーダーシップの違いは何ですか?」「あなたの業務でそれぞれどう発揮しましたか?」と問われた際、2つを混同して曖昧な答えをしてしまうことです。
日本技術士会の定義に基づき、この2つを明確に区別して頭に叩き込んでください。
マネジメント(資源の配分):
業務の計画・実行・検証・是正(PDCA/RPDC)の過程で、品質(Q)、コスト(C)、納期(D)、安全(S)、環境等の要求事項を満たすため、「人員・設備・金銭・情報などの資源(リソース)」を最適に配分・繰り回す能力。
リーダーシップ(人・関係者の調整):
利害関係が対立する多様な関係者(クライアント、上司、同僚、地域住民、協力会社等)の間に入り、明確な方針(デザイン)を示して利害を調整し、チームを取りまとめて目標へ導く能力。
「モノやカネのやり繰り」がマネジメント、「人や組織の意向調整」がリーダーシップです。この違いを日常業務で意識できていない人は、口頭試験の回答にリアリティが生まれません。
机の上で暗記するのをやめ、今日からの働き方の中で以下の2つの行動を意識的に実践してください。
日々の業務で進捗遅れや予算超過、人員不足などの課題が生じた際、単に「頑張って残業する」のではなく、「どのような資源を再配分して解決するか」を思考します。
「協力会社の作業員(人員)を追加投入し、工程(納期)をリカバリーする」
「新技術(情報・設備)を導入して施工の手間を省き、コスト増を抑制する」 自分の今日の行動を、マネジメントの用語で言語化する習慣をつけてください。
社内会議や発注者・協力会社との協議の場で、意見の食い違いが発生したときこそチャンスです。 一方的に自分の意見を押し付けるのではなく、相手の主張や制約条件を「包摂的(インクルーシブ)」に聞き取り、お互いが納得できる着地点(トレードオフの調整)を模索します。「多様な関係者の意見を調整して合意形成を図った」という体験を、今日から職場で意識して積み重ねるのです。
口頭試験の試験官は百戦錬磨の技術者です。本で覚えたような薄っぺらい暗記の回答は一瞬で見抜かれます。
しかし、9月から10月にかけての2ヶ月間、日々の業務の中で「マネジメント」と「リーダーシップ」を意識して行動してきた受験生は違います。質問された際、自分の直近の実務体験を交えながら、地に足のついた言葉で堂々と答えることができるからです。
「仕事が忙しくて勉強ができない」と悩む必要はありません。
あなたの毎日の仕事こそが、最高の口頭試験対策講座です。
今日から職場を「コンピテンシーの実践場」に変え、不合格リスクをゼロに近づけていきましょう。
| 匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。
特典1 ![]() 合格ノウハウを公開! 受験生必見の合格セミナー さらに「必勝合格法」冊子付! | 特典2 ![]() 論文対策のポイントを伝授! まずはここから!初めて論文対策をする方に手法を動画で紹介! | 特典3 ![]() 添削課題のイメージがわかる! 添削課題(サンプル版)を無料で確認できる!有料版では16部門に対応! |