2026/4/9
技術士第二次試験を受験する際、最初に行うのが受験申込書の作成です。
多くの受験者は、この作業を「事務手続き」だと思っています。しかし実際には違います。
受験申込書を書くということは、自分が技術士として社会に貢献する覚悟を決めることです。
技術士法の第一条には、制度の目的が明確に書かれています。
「科学技術の向上と国民経済の発展に資すること」
これが技術士制度の目的です。
つまり技術士とは、単に高度な技術を持つ技術者ではありません。
科学技術を通じて社会に価値を提供する専門職です。
さらに第二条では、技術士の業務が定義されています。
科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項について、
を行うことが技術士の業務です。
この定義を見るとわかるように、技術士は「実務の中で技術を応用する専門家」です。
受験申込書には、主に次の二つを書きます。
業務経歴, 業務の詳細
業務経歴では、これまでのエンジニアとしてのキャリアを整理します。どのような業務に携わり、どのような技術分野で経験を積んできたのかを書きます。
しかし本当に重要なのは「業務の詳細」です。
ここでは、自分が担当した業務の中で、
どんな技術課題があったのか
どのように分析したのか
どんな解決策を立案したのか
その結果どんな成果を得たのか
を説明します。
つまり、単なる経験を書くのではなく、
「技術者としてどのように能力を発揮したのか」
を書く必要があります。
技術士に求められる能力は、単なる専門知識ではありません。
こうした能力を、実務の中でどのように発揮してきたのかが問われます。
受験申込書を書く作業は、自分の経験を単に並べる作業ではありません。
自分が技術者としてどのような価値を生み出してきたのかを整理する作業です。
技術士試験は、筆記試験から始まるわけではありません。
受験申込書を書き始めた瞬間から、すでに試験は始まっています。
これまでの経験を振り返り、自分の技術者としての歩みを整理する。
その過程で、自分がどんな技術者なのかが見えてきます。
そして同時に、技術士という資格の意味も理解できるようになります。
技術士とは、単なる肩書きではありません。
社会に責任を持つ専門職です。
受験申込書を書くことは、エンジニアとしての人生を振り返ることです。
どんな仕事に取り組んできたのか。
どんな課題を解決してきたのか。
どんな価値を社会に提供してきたのか。
それを言葉にすることで、自分の技術者としての姿が見えてきます。
だからこそ、受験申込書を書く作業は大切です。
それは単なる書類作成ではありません。
技術士として社会に貢献するという決意を形にする作業なのです。
| 匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
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