2026/3/19
技術士試験の対策で最も重要なのは、勉強量でも根性でもありません。
準備です。
これは精神論ではなく、完全に構造の問題です。
そもそもエンジニアの仕事は「段取り八分」と言われます。設計、施工、維持管理、どのフェーズでも同じです。事前に条件を整理し、制約を把握し、手順を組み立てた時点で、仕事の成否の大半は決まります。技術士試験も例外ではありません。技術士はエンジニアの資格なのですから、試験対策も同じ発想で臨むべきです。
現在は3月です。試験日は7月20日。4月、5月、6月、そして7月の直前期まで含めても、残りは実質4か月弱です。この期間を「これから本格的に準備する時間」と考えているとしたら、それは率直に言って遅いです。
今やるべきなのは「頑張ること」ではなく、「準備を終わらせること」です。
多くの受験者が勘違いしていますが、合格者と不合格者の差は、6月や7月の追い込み量で決まりません。3月時点で、すでに勝負はかなりついています。なぜなら、直前期は新しいことを身につける時期ではなく、調整と再現性を高める時期だからです。
よくある失敗は、計画作りに力を入れすぎることです。計画を立てている瞬間は、誰でもやる気が最高潮になります。テキストは3周、問題集は2冊、過去問も全部やる。頭の中では完璧なスケジュールが出来上がります。しかし、その計画が「実行できるか」という視点が抜け落ちています。
これは能力の問題ではなく、人間の性質です。
社会人の勉強は、学生時代とはまったく違います。毎日安定した時間が取れることはありません。仕事の繁忙、突発対応、体調不良、家庭の用事。計画どおりに進まないのが前提です。にもかかわらず、理想的な前提で計画を組むと、必ず破綻します。破綻した瞬間に残るのは、「できなかった自分」への罪悪感です。これが一番危険です。
技術士試験対策で必要なのは、完璧な計画ではありません。
「多少崩れても、最後まで走り切れる段取り」です。
そのために、3月末の時点で必ず終わらせておくべきことがあります。それは、試験までの全体像を把握し、自分がどの位置にいるのかを把握することです。何をやるかではなく、何をやらないかを決める段階です。
ここが曖昧なまま4月に入ると、その後はずっと不安を抱えたまま走ることになります。
準備が整っている受験者は、4月以降に焦りません。
準備が不十分な受験者ほど、「まだ足りない」「もっとやらなきゃ」と不安を増幅させます。
この差が、そのまま7月の答案に出ます。
| 匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。
特典1 ![]() 合格ノウハウを公開! 受験生必見の合格セミナー さらに「必勝合格法」冊子付! | 特典2 ![]() 論文対策のポイントを伝授! まずはここから!初めて論文対策をする方に手法を動画で紹介! | 特典3 ![]() 添削課題のイメージがわかる! 添削課題(サンプル版)を無料で確認できる!有料版では16部門に対応! |