2026/1/22
土木学会のWebサイトには「論文要項」が公開されています。
技術士試験の役に立つので必ず読んでください。
以下はURLです。
https://committees.jsce.or.jp/jjsce/node/71
また、全部読むのは面倒という人のために以下、要約して解説します。
土木学会論文集に投稿しようとすると、多くの人が最初につまずくのが「この要項は結局、何を求めているのか」という点です。
ページ数は多く、表現も学会独特で、初見では全体像が見えにくい。
しかし、要項を丁寧に読むと、学会が論文に求めている姿勢は極めて一貫しています。
まず大前提として、土木学会論文集は「誰でも投稿できる」媒体です。
会員・非会員は問いません。
ただし、原稿はあくまで個人の責任で執筆された成果として扱われます。
委員会名義で投稿できるのは、正式な委員会報告に限られます。著者名の変更が査読途中で認められない点も重要で、論文は最初に出した形が最終形になるという覚悟が求められます。
原稿区分は「論文」「報告」「ノート」「討議」「委員会報告」に分かれていますが、
ここで誤解してはいけないのは、論文=学術、報告=実務、という単純な区分ではないという点です。
論文には独創性と完結性が求められ、報告であっても技術的・工学的に有益であれば十分に評価対象になります。
ノートは未完成でも新規性があれば許容される位置づけです。
次に重要なのが「未発表性」と「二重投稿の禁止」です。
すでに発表した内容を含んでいても、新たな知見が加えられ、再構成されていれば投稿は可能です。
ただし、どこまでが既発表で、どこが新規なのかを著者自身が明確に説明する義務があります。
これは査読者のためであると同時に、読者への誠実さを示す行為でもあります。
論文構成については極めてオーソドックスです。
目的、方法、結果と考察、結論。この流れから外れた独りよがりな構成は評価されません。
タイトルも同様で、内容を正確に表し、連載形式は不可。
要するに、一編の論文として自立しているかが問われています。
ここまでが前提条件です。後編では、多くの人が読み飛ばしがちで、
しかし実は極めて重要な「6ページの文章番号」、つまり委員会報告の登載基準について、条文番号ごとに解説します。
ここを理解していないと、「なぜこの原稿は通らないのか」が永遠に分かりません。
| 匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
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