2025/12/04
技術士試験の受験に「遅すぎる年齢」も「早すぎる年齢」も存在しません。年齢を理由に受験をためらうのは勿体ないことです。実際のデータでも20代から70代まで幅広い年齢層が合格しており、あなたが何歳であってもチャンスは十分にあります。
日本技術士会の統計によると、合格者の平均年齢は一次試験で約32歳、二次試験で約42歳です。
令和4年度の二次試験合格者の年代別分布は、30代(約33%)と40代(約33%)が中核を占めていますが、50代も約22%を占めています。
近年はJABEE認定コース修了(一次試験免除)により、若いうちから二次試験に挑戦する技術者が増え、20代・30代の合格者が増加傾向にあります。
年齢によって直面する課題は異なりますが、どの年代にも強みがあり、それを活かせば合格は可能です。
技術士試験の合否を分けるのは、年齢以上に以下の3点です。
1. 実務経験の「質」
経験年数(量)よりも、業務の中で「創意工夫を加えたか」「主体的に問題解決に取り組んだか」といった経験の「質」が重要です。
2. 適切な試験対策
二次試験は独特の論文試験であり、専門知識に加えて問題解決能力が問われます。一次で300時間以上、二次で1,000時間以上、合計約1,300時間の勉強時間を確保し、適切な対策(特に論文添削)を行うことが不可欠です。
3. モチベーションの維持
「なぜ技術士になりたいのか」という明確な動機が、多忙な中でも勉強を続ける支えとなります。
「もう少し経験を積んでから」と先送りにするより、受験勉強を通して技術士の視点を学ぶ方が、日々の業務経験の質も向上します。
また、資格は早く取得するほど、人脈形成やキャリアアップなど、メリットを享受できる期間が長くなります。
「来年にしよう」と先延ばしにしても、1年歳を取り、記憶力や体力は低下する傾向にあります。人生で最も若い「今」、思い立った瞬間がベストタイミングです。
多くの合格者が「もっと早く始めればよかった」と口にします。年齢を言い訳にせず、今日から一歩を踏み出しましょう。
| 匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
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