試験に役立つ本の紹介『技術士ハンドブック (第2版)』・公益社団法人日本技術士会登録技術図書刊行会-3

2024/10/17

試験に役立つ本の紹介『技術士ハンドブック (第2版)』・公益社団法人日本技術士会登録技術図書刊行会-3


有名な本なので、ご存知の方も多いと思います。
前回は、第3章までは紹介していますので、今回は第4章を要約します。


上記の本は古本なら、Amazonで購入できます。
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『技術士ハンドブック-第2版』:社団法人 日本技術士会プロジェクトチーム 技術図書刊行会編


第4章 経営戦略

技術革新などにより企業を取り巻く外部環境の変化が激しくなり,新製品開発や多角化による速やかな対応を企業は迫られている。経営判断する上で,技術者は,最先端の技術的情報,知見,先見性のある視座で,企業,事業にとって的確な方向性を提言する戦略的な立場にある。そのためにも基本的な経営戦略の主要理論,およびその手法を理解した上で,経営に参画していく必要がある。
一方, 自然災害,エネルギー問題,為替変動,特許問題など経営を左右する外的環境要因の変動に対しては,企業のトップ自らがリスクマネジメントシステムはMS)展開における目標を設定するなど, しっかりとリスクを特定し対応を確実にしておくことが肝要である。ここに, リスクマネジメントは経営そのものであるという経営観が生まれ。


4.1 経営戦略

経営戦略は、企業が競争環境の中で持続的に成長するための基本的な指針を提供します。この節では、企業戦略、事業戦略、機能別戦略の三つの階層に分けて、各階層の役割とその重要性が説明されています。

企業戦略では、複数の事業を持つ企業が長期的に成長を持続するための資源配分や事業展開が議論されます。製品と市場のマトリクス、プロダクトポートフォリオマネジメント、撤退戦略、アライアンスやM&Aの手法が紹介され、企業の競争力を維持・強化するための戦略が解説されています。

事業戦略では、特定の事業領域における競争優位性を高めるための戦略が示され、マイケル・ポーターの競争優位戦略やフィリップ・コトラーの競争地位別の戦略が紹介されます。企業がどのように市場での地位を確立し、維持するかについての具体的なアプローチが述べられています。

機能別戦略では、企業内の各機能部門が戦略的にどのように連携し、全体の戦略目標を達成するかが説明されています。組織の体制、人的資源管理、意思決定の階層と構造、3C分析、5つの力分析、SWOT分析など、戦略を具体化するための分析手法やマネジメントツールが紹介されています。


4.2 マーケティング戦略
マーケティング戦略は、顧客満足を中心に据えた経営戦略の一環として位置づけられています。この節では、マーケティングの概念の変遷から始まり、現代のマーケティング戦略がどのように形成されるかが詳細に説明されています。

経営環境のSWOT分析では、マーケティング戦略を立案するために、内部環境と外部環境を分析し、強み、弱み、機会、脅威を識別する方法が紹介されています。

市場セグメントの明確化とターゲット市場の選定では、細分化された市場の中で、自社がどのセグメントに集中すべきかを決定するプロセスが述べられています。市場セグメントの分析手法やターゲット市場の選定基準が具体的に示されています。

製品戦略、価格戦略、流通チャネル戦略、プロモーション戦略では、マーケティングミックス(4P)の各要素について、どのように戦略を構築し、実施するかが詳述されています。特に、製品ライフサイクルに応じた戦略の変化や、ブランド戦略、パッケージング戦略、価格決定方法、流通チャネルの選択と管理、プロモーション手法についての詳細な説明があります。


4.3 技術マネジメント(MOT)

技術経営(MOT)は、技術を中核とした企業経営のあり方を探るものです。この節では、技術の革新を通じて企業がどのように競争優位を確保し、持続的に成長するかについて議論されています。

MOTの展開では、技術を経営資源として活用するための具体的な手法が紹介されています。大学や企業でのMOT教育プログラムの重要性が強調されており、技術経営の基本概念とその実践方法が解説されています。

特許戦略では、知的財産権をどのように戦略的に活用して企業の競争優位を築くかが述べられています。競争優位の構築、実施許諾権の活用、クロスライセンスの重要性が詳しく解説されています。


No Image 匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール

1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。

次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。

匠習作技術士事務所代表技術士
プロフェッショナルエンジニア養成コンサルタント、医療機器業界転進コンサルタント、医工コーディネーター日本技術士会会員・日本機械学会会員・失敗学会会員、人工知能学会会員、日本医工ものづくりコモンズ会員、日本シャーロックホームズクラブ会員、放送大学大学院在学中

『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。


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