2024/02/01
今回は土木学会の論文査読に関して、ご説明します。
先ず、土木学会の説明は以下の通りです。
査読の方法
査読は別に定める査読要領によって行われる。その際、投稿原稿がその分野においていかなる位置づけにあるか、 新しい観点からなされた内容を含んでいるか、研究・技術成果の貢献度が大きいか、等の点について以下の項目に照らして客観的に評価する。
★新規性:内容が公知,既発表または既知のことから容易には導き得るものでないこと
以下に示すような事項に該当する場合は新規性があると評価される。
★有用性:内容が学術上,工学上,その他実用上何らかの意味で価値があること
以下に示すような事項に該当する場合は有用性があると評価される。
★完成度:内容が読者に理解できるように簡潔,明瞭,かつ,平易に記述されていること
この場合、文章の表現に格調の高さ等は必要としないが、次のような点について留意して評価する。
★信頼度:内容に重大な誤りがなく,また読者から見て信用のおけるものであること
信頼度の評価については、計算等の過程を逐一たどるようなことは必要としないが、次のような点について留意して客観的に評価する。
上記は、技術士試験の解答に、ほぼそのまま当てはまります。評価を得るためには、上の説明を良く理解して下さい。
もう一つ文体に関して、ご説明します。
文体は大きく分けると,文語体(古典語を用いた文体)と,今日の出版物の大部分で用いている国語体(現代語を用いた文体)があります。
国語体にも、“……である、……だ"調(常体・普通体)と“……であります、……です"調(敬体・丁寧体)があるので、混用することなくいずれかの文体で整理します。
年少者を対象にするものは、“・……です"調を使うのが普通ですが、厳密なルールはありません。
技術士試験の解答は、「常体」つまり「である調」で記述します。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
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