2023/10/19
難関資格を取得しようと考えるのはなぜですか?技術士を目指す皆さんは、時間と費用を掛け、眠たい目をこすって、疲れた体で机に向かうのはなぜでしょうか?
まずは、よく挙げられる資格取得の主な理由と資格を取得することによって得られるメリットについて確認してみましょう
例えば、医者のようにその資格が無ければ、その業務(医療行為)が行えないのであれば、これは医師免許を取得する以外に、医療行為をすることはできません。
弁護士や公認会計士もそれに近いと言えます。
しかし、エンジニアの最高資格と呼ばれる、「技術士」には、独占業務などありません。
資格の名称は独占できますが、技術士でなれば、できない業務などないのです。
では、技術士を目指すのは何のためでしょうか?
もちろん人それぞれで、理由や目的は様々でしょう。
ここでは、私の経験と考えを主に書いてみます。
現在、人の寿命は80歳を超え、「人生100年時代」などと言われています。
これはつまり、現役年齢の延長と言えます。
ロンドン大学のリンダ・グラットンは、その著書「LIFFE SHIFT」(東洋経済新報社)の中で、「人生三毛作」について説明しています。その中から私なりの人生三毛作について考えてみます。
二毛作・三毛作の職業生活
「二毛作・三毛作の職業生活」は、一生の中で複数の異なるキャリアを築くことを意味しており、これが新しい生活様式として一般的になりつつあります。
キャリア能力の発揮
ワークアビリティ: 仕事をこなす基本的な能力
エンプロアビリティ: 専門性や管理能力など、外部での雇用可能性を高める能力
ソーシャルアビリティ: 社会に寄与する能力
ライフアビリティ: 人生を楽しむ能力
ユングのライフサイクル
ユングのライフサイクルを用いて、人生の各ステージでのキャリア開発や能力の発揮を探ることで、個人の生涯を通じての成長や発展を見つめ直すことができます。
働き方と生きがい
「生涯現役」の概念は、職業生活のみならず、個人の興味や趣味、情熱なども含めた全般的な活動を意味します。これによって、個人が自己の興味や能力を最大限に発揮し、人生をより豊かに生きることができます。
生涯現役のあり方
人生100年時代では、自己の成長や発達、生きがいや働きがいを追求することが、より重要になります。そのためには、来るべき変化を見据え、自身の生涯現役のあり方を考え、行動に移すことが重要です。
結論
「人生100年時代」において、従来のキャリアパスや職業生活のステージは大きく変わりつつあり、それぞれの人が自分に合った働き方や生き方を模索し、自己の成長や発達を追求することが必要です。
これを通じて、生きがい・働きがいを見出し、人生をより豊かに過ごすことができると思っています。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
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