2023/10/12
技術士試験に向けた対策を進めて行く中で、
「どんな本を読むべきか?」
「どうやって暗記すべきか?」
「どうやって情報を整理すべきか?」
上記の質問はよくある質問です。
でもちょっと待って下さい。インプットはそれほど重要ではないと繰り返して言っているはずです。
繰り返しますが、大量のインプットをしているにもかかわらず、なかなか成果が出せない、つまり、インプットが「知的戦闘力の向上」につながらないとよく相談されます。Zoom面談などで話を聞いてみると、確かに大量の本を読んでいるのですが、ご自身の「独学の戦略」がはっきりと定まっていないことが多と思います。
その本を読むのは何のためですか?試験に必要な知識なら白書程度で十分です。
大量の読書も、たんなる知的好奇心や、あるいはもっとひどいのは、インテリを気取って自慢したいという気持ちに駆動されているように思えます。読んで頭に入れた部分が偶然、試験に出ることもあるかもしれません。でもそれは極めて希です。
そもそも、そんな努力をいくら積み重ねたところで、多くのインプットは消化されることなく、いわば日の前を何事もなかったかのように素通りすることになるだけでしょう。
学習の戦略を立て、計画的に学習を進めるということは、知識の構造化も進めることになります。逆にいうと構造化するためには、戦略を立て、計画的に学習を進める必要があるのです。
行き当たりばったりでは絶対に知識の構造化はできません。
技術士を目指す方は基本的に、モノやサービスを開発して作り上げているはずです。
行き当たりばったりでは、良いサービスや製品を作れないことは肌で感じているはずです。
ですから、自分の試験対策も同じです。
どんな問題が出るのかは分からないです。
でも、試験問題の出題分野は決まっています。
専門知識の問題「Ⅱ-1」に関しては、苦手という方と得意という方が割とハッキリ分かれています。
苦手という方は、途中から分野を変更した方が多いようです。
例えば、私も工業化学科出身ですが、働き出してから工業化学に関することは一切行っていません。
金属系の医療機器を作っていただけです。
なので、機械部門の専門知識は、体系的・計画的に学びました。
どうも「Ⅱ-1」が苦手という方は、この体系的・計画的という部分が弱いような気がします。
そこを考えましょう。今やるべきことは、まさにその部分です。
学習の計画とは、いつ頃何を学ぶかを決めるだけではないのです。
よく考えてみて下さい。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
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