2023/06/29
GXとは?
GXは、Green Transformation(グリーン・トランスフォーメーション)の略称で、温室効果ガスの排出量削減や脱炭素社会の実現に向けた取り組みを経済成長の機会と捉え、環境改善とともに産業競争力の向上を図る経済社会システムの変革です。
GXはデジタルトランスフォーメーション(DX)が連想され、一見すると海外発のトレンドのような印象があります。
しかし、概念自体は、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)や国際環境計画(UNEP)など、国際機関が考案したわけではありません。
日本政府が岸田文雄内閣の肝煎りの事業として発案しました。担当省庁は、経済産業省です。
つまり、経済産業省が提唱する脱炭素社会に向けた取り組みを指します。
政府の公式用語として初めて世に出始めたのは、2022年2月です。
経済産業省による「GXリーグ基本構想」とGXを目指す産学官の関係者による「GXリーグ」の設立の発表とともに公にされ、以後、環境対策のキャッチフレーズとしても広まりました。
カーボンニュートラルとの違い
カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量の均衡により、排出量を全体としてゼロにすることです。
GXは、2022年から、主に日本において使われるようになりました。 脱炭素やカーボンニュートラルは、温室効果ガスに着目した言葉ですが、GXは温室効果ガスに加え、経済・社会の変革という概念を含んだより大きい概念となります。
以下、経済産業省のサイトからです。
温室効果ガスの削減やカーボンニュートラルに向けた取り組みやルールづくりは、ヨーロッパ(EU)がリードしています。とはいえ、まだ決まったルールがあるわけではなく、世界各国がその主導権を握ろうと競い合っています。
日本企業が持つ低炭素やカーボンニュートラルの技術、環境への投資は世界有数で、日本だけでなく世界のカーボンニュートラルに貢献できる大きな可能性を秘めています。“ガラパゴス化”せず、日本から世界に対して、GXのルールや仕組み、日本企業の優れた技術などを積極的に発信・提案していくことがとても重要です。
また、国としてGXしていくためには、生活者の理解や協力が欠かせません。環境にやさしい商品を選んだり、そういう商品・サービスを提供している企業を応援したり。意識や行動、ライフスタイルがGXしていくことも大切です。
***********引用はここまで************
上記のような内容なので、技術士試験に出るのでは? と思われています。
可能性は高いでしょう。
なので、理解して下さい。
これまで、いくつかの解答を見ています。(自作でGXテーマの問題を解答している方がいます。)
正直、脱炭素やカーボンニュートラルの問題と同じ解答になっています。
GXは、新たな産業を切り開き、新しい価値を生み出すことがゴールです。
なので、2050年までにカーボンニュートラル達成と言うことではないのです。
このあたり、理解して下さい。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
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