【技術士二次試験】題意を勘違いしないこと

2023/06/01

題意を勘違いしないこと

試験前にこれだけは、理解して下さい。
これは、昨年のこの時期に同じ事を言ってます。

例えば
「2050年カーボンニュートラル宣言」を受け、日本でも様々な取り組みが進められている。建設業のとりわけ道路分野における取組みも必要である。
このような状況を踏まえて、以下の問いに答えよ。

(1)道路分野におけるカーボンニュートラルへ貢献するため、技術者の立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、課題の内容を示せ。

上記のような問題があったとします。
この場合の課題は、「道路分野におけるカーボンニュートラルへ貢献するため」の課題です。
課題の書き方は、カーボンニュートラルに貢献するには何が障害物か?
あるいは、何をしなければならないか? です。
つまり障害物か、なすべきことか、このどちらかの書き方です。


ここで例えば
・環境配慮型コンクリートの使用が課題
・ICT活用による作業効率の向上が課題
とあれば「なるほど二酸化炭素削減に効果がある」と考えるはずです。

しかし、ここで一つ間違いがあるのです。
問題文が求めているのは、二酸化炭素排出量削減ではなく、カーボンニュートラルなのです。
これは似て非なるモノです。

カーボンニュートラルとは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させることを意味します。
2020年10月、政府は2050年までに温室効果ガスの排出を全体としてゼロにする、カーボンニュートラルを目指すことを宣言しました。

「排出を全体としてゼロ」というのは、二酸化炭素をはじめとする温室効果ガスの「排出量」※ から、植林、森林管理などによる「吸収量」を差し引いて、合計を実質的にゼロにすることを意味しています。
※人為的なもの

カーボンニュートラルの達成のためには、温室効果ガスの排出量の削減 並びに 吸収作用の保全及び強化をする必要があります。
極端な事を言えば、二酸化炭素排出量を削減しなくても、排出した二酸化炭素を全て固定化できれば、カーボンニュートラルなのです。
ただし、問題文自体が二酸化炭素排出量削減とカーボンニュートラルを峻別していない場合があります。解答に注意が必要ですが、二つが別の概念であることは理解して下さい。

実際の試験で、カーボンニュートラルがテーマの問題も出題されるでしょう。
それとは、別に二酸化炭素排出量削減がテーマの問題も出題されると思います。
それぞれ、注意して解答して下さい。

もう一つ、例えば
カーボンニュートラルの実現に向けて、○○部門の技術者として多面的な観点から課題を抽出し~~~
とあれば、ほとんどの人は3つの課題を抽出するはずです。

その課題(障害物、あるいはなすべきこと)を解決すれば、カーボンニュートラルの実現が叶いますか? それが第一関門です。
ここでもし、「3Rの推進が課題」と書いたのなら、3Rを推進してカーボンニュートラルが達成できるかどうかよく考えて下さい。
3つの課題のうち、最も重要な課題以外の1つを間違えても他がとても良ければAになる可能性はあります。


ただし、最も重要な課題を題意から外れて選んだら、Aは無理です。
最も重要な課題が、題意とズレていないことを確認してください。

次に、解決策は課題を解決するための方法です。
課題が解決出来るように解答していますか?

よくある間違いは、解決策によって、直接カーボンニュートラルが達成できると書いてしまうことです。
カーボンニュートラルの実現は、課題が解決された結果です。
解決策は、その課題を解決する方法です。
ここを勘違いする方が多いのです。

ここまでは絶対に理解して下さい。

あと8週間です。
日数なら56日です。
最後まで諦めないで下さい。


No Image 匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール

1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。

次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。

匠習作技術士事務所代表技術士
プロフェッショナルエンジニア養成コンサルタント、医療機器業界転進コンサルタント、医工コーディネーター日本技術士会会員・日本機械学会会員・失敗学会会員、人工知能学会会員、日本医工ものづくりコモンズ会員、日本シャーロックホームズクラブ会員、放送大学大学院在学中

『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。


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