【技術士二次試験】アイディアをひねり出す-2 「6W2H」

2023/02/02

アイディアをひねり出す-2 「6W2H」

前回に続いて、発想法です。

「悩む」と「考える」は、似ているようでまったく異なります
「考える」とは、目的・目標となるゴールを目指して、それを達成するための戦略や方法論を考えることです。
―方、「悩む」とは、ゴールや制約が曖昧で、何を考えればよいかが不明確なまま、思いわずらっている状態をいいます。
悩んでいる状態では、想いはあるのにうまく進まず、モヤモヤした気持ちを抱えることでしょう。

このような暗中模索な状態を脱し、一歩踏み出す機会や場を作るための1つの方法論として、フレームワークは心強い武器になると考えています。

最初は、「6W2H」を紹介します。
思考を広げるために必要な、ベースとなる問いを網羅してくれるフレームワークがこの「6W2H」です。
6W2Hとは、「Who」「What」「Whom」「When」「Where」「Why」「How」「How much」の8つの疑問詞を用いて、物事やテーマ、問題、課題などを多面的に考察するフレームワークです。
問題の分析や整理、情報収集する項目の整理、アイディア発想、あるいはヒアリングツールとして、情報を整理する必要があるいろいろな場面で活躍します。
テーマに対してさまざまな角度から問いを投げかけることで、思考が広がり、それまで気付いていなかった視点を得ることができるというメリットがあります。
「問題についてもう少し多面的に考えたい」というときに、ぜひ活用してみてください。

9個のマスを3×3で配置します。
真ん中の四角に問題文の題意を入れます。
そして、周り8つの四角に、6W2Hを入れていきます。

6W2Hを問うときの切り口の例

Who」:人物や組織、役割(を持つた人)、グループなど、主語を明らかにする
What」:問題や事象、商品やサービスなど、考察する対象について事実や構造を明らかにする
Whom」:ターゲットや関係人物など、対象「者」を明らかにする
When」:実行日や納期など、時間軸(期間やタイミング)を検討する
Where」:場所や位置、地理情報やエリアなどを検討する
Why」:目的や原因、意義や前提条件、狙い、意図を明らかにする
How」:手段やプロセス、方法、手順、構造などを明らかにする
How much」:時間やお金、人材など、資源を検討する

上記のように、思考の手がかりがあると、そのことについて、「考える」ことができます
何も無しで漠然と考えても生まれてくるものはありません。
この方法は、網羅的に物事を考えるときに良いと思います。
総監の筆記解答などには適しているはずです。


No Image 匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール

1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。

次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。

匠習作技術士事務所代表技術士
プロフェッショナルエンジニア養成コンサルタント、医療機器業界転進コンサルタント、医工コーディネーター日本技術士会会員・日本機械学会会員・失敗学会会員、人工知能学会会員、日本医工ものづくりコモンズ会員、日本シャーロックホームズクラブ会員、放送大学大学院在学中

『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。


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