2022/04/28
情報化施エという言葉があります。施I段階にICT(情報通信技術)を活用して、効率化と品質向上を図る方法です。
代表的な技術に、建設機械の三次元の位置情報などをオペレーターに提供して操作を案内するマシンガイダンス(MG)や、設計データを基に機械を自動制御するマシンコントロール(MC)があります。
そのほか、 トータルステーション(TS)を使った出来形管理や締め固め管理なども情報化施工の一種です。
この情報化施工に関連して「i-Construction(アイ・コンストラクション)」というものがあります。
国土交通省が、i-Constructionを強烈に宣伝したため、i-Constructionも試験問題でのキーワードになりました。
ただし、この言葉は少し誤解されています。
i-Construction(アイ・コンストラクション)とは、国交省が掲げる20個の生産性革命プロジェクトのうちの一つで、測量から設計、施工、検査、維持管理に至る全ての事業プロセスでICTを導入することにより建設生産システム全体の生産性向上を目指す取組みです。
国交省は数ある取り組みの中でも下記の3つを「トップランナー施策」として定め、2016年度から本格的に推し進めています。
1.ICTの全面的な活用(ICT土木)
2. 規格の標準化(コンクリート工)
3. 施工時期の標準化
「i(アイ)」と頭文字がつくこともあり、i-Constructionというと建設業界にICTを導入するための政策だと思われがちですが、ドローンや CIMといったICTの導入が関係するのは上記3つのうち1つのみで、他の2つの施策はあまりICTには関係がありません。
これは、「土木およびコンクリート工の生産性は30年前からほとんど進展していない一方で、両工事に従事している技能労働者は全体の40%を占める」といった事実から、あくまでも「生産性の向上」という目的ありきで優先順位をつけたからだと思われます。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
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