【技術士二次試験】土木学会の報告書

2022/04/21

土木学会の報告書

本日は2018年6月に土木学会より公表された報告書について紹介します。
報告書は以下のURLから誰でもダウンロードできますので、ぜひ確認してください。

『国難』をもたらす巨大災害対策についての技術検討報告書
https://committees.jsce.or.jp/chair/node/21
土木学会 会長特別委員会「レジリエンス委員会報告書「『国難』をもたらす巨大災害対策についての技術検討報告書」を公表しました」

タイトルが『「国難」をもたらす巨大災害対策についての技術検討報告書』という刺激的なものです。
土木学会のそうそうたる先生が纏めた報告書です。

概要欄の冒頭には

「我が国は世界有数の自然災害地であり、そこに高度・高密な産業活動が行われている。この地を近年とみに巨大化する自然災害が襲えば、その及ぼす被害はその後の国の存立・発展に致命的な影響を及ぼしかねない。
本報告はこのような国難と呼びうる致命的事態を回避し、巨大災害に遭遇してもその被害を回復可能な範囲にとどめうる対策、すなわち国土のレジリエンス確保方策を示そうとするものである。そこでは過去の大災害のもたらした⻑期的影響を調査し、これをもとに今後起こりうる巨大災害のもたらす被害を推計し、それを減ずるに必要な対策とその経済的効果を示し、対策の早期実施を求めている。
加えて、旧来流の防災インフラ整備以外の制度的、教育啓蒙的な諸対策の早期実施や、新規の防災財源の創設等の提言をするものである。なお、本報告は考えうるすべての巨大災害とそれへの対策を扱っているものではない。
現象は余りにも膨大であり、一方我々のもつ能力や時間は限られている。そのため本報告では巨大災害としては、首都直下地震、南海トラフ地震、三大湾の巨大高潮、三大都市圏の巨大洪水のみを検討対象とし、また対策そしてその効果の推定も堤防、道路等公的インフラストラクチャーの整備、増強に限定している。」
引用:『「国難」をもたらす巨大災害対策についての技術検討報告書 概要 』より


とあるのですが、技術士試験の防災に関する問題なら、この報告書をしっかり理解すればそれだけで、解答が書けるほどの資料です。
ぜひ、読んでください。
日本は、災害大国です。
地震、台風、大雨、高潮、さらには火山の噴火まで、あらゆる自然災害が毎年襲来しています。
技術士は、そんな中、公衆の安全を守るために、インフラを整備し、通信網を安定化させ、電力、食料、エネルギーの安全保障を確立しなければなりません。

そのための考え方が、この報告書に詳しく載っています。
ぜひ、ご覧ください。

No Image 匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール

1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。

次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。

匠習作技術士事務所代表技術士
プロフェッショナルエンジニア養成コンサルタント、医療機器業界転進コンサルタント、医工コーディネーター日本技術士会会員・日本機械学会会員・失敗学会会員、人工知能学会会員、日本医工ものづくりコモンズ会員、日本シャーロックホームズクラブ会員、放送大学大学院在学中

『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。


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