【技術士二次試験】専門とする事項とは?

2022/04/07

専門とする事項とは?

受験申込書の記載項目の一つに「専門とする事項」という項目があります。この「専門とする事項」というのは、筆記試験通過後の口頭試験の質問範囲を決める重要な要素です。
あまり簡単に考えると痛い目を見ますから、注意してください。

よく見受けられるミスに、専門とする事項が「~~の設計」とあるのに、業務経歴の内容を見ると、設計に関する業務がない場合があります。
これでは、ご自身の専門以外の業務のことを業務にしていることになるので試験委員も驚くでしょう。

また、逆に専門とする事項を「設計」、「施工計画」とだけ書く人もいます。
ものづくりは、設計から始まります。
専門とする事項に「設計」とだけ書いてしまうと、世の中にあるありとあらゆる製造物・構造物の設計なら「何でも来い」と言っているようなものです。
「施工計画」であれば、道路でも、港湾でも、トンネル、防災施設の何でもありと言うことです。
本当に、どんな対象物の施工計画でも質問に答えられるなら、それでも良いと思います。
しかし、通常、それはありません。「~の設計」、「~の施工計画」と具体的に記載するようにしましょう。

自分の得意分野をよく考えて記入してください。
また、業務経歴の内容とも関連付けに注意してください。

もう一つ、業務経歴の内容は、技術士の業務を書いてください。

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技術士法第二条 
この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者をいう。
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つまり、技術士の業務は、「計画」、「研究」、「設計」、「分析」、「試験」、「評価」の6つです。
業務経歴にはこれらの項目を含めるようにしましょう。

一方で、「開発」、「検討」、「調査」、「解析」といった項目は入っていません。
業務経歴には入れないように注意してください。
どうしても業務経歴を作成する際に開発と入れたい場合は、「開発に関わる設計」「開発に関わる研究」等と技術士の業務に関連付けて書いてください。

No Image 匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール

1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。

次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。

匠習作技術士事務所代表技術士
プロフェッショナルエンジニア養成コンサルタント、医療機器業界転進コンサルタント、医工コーディネーター日本技術士会会員・日本機械学会会員・失敗学会会員、人工知能学会会員、日本医工ものづくりコモンズ会員、日本シャーロックホームズクラブ会員、放送大学大学院在学中

『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。


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