2022/03/17
「パラグラフ・ライティング」活用のすすめ
まずは以下の本をを紹介します。
倉島 保美著 『論理が伝わる 世界標準の「書く技術」[パラグラフ・ライティング入門]』(ブルーバックス)
この『論理が伝わる世界基準の書く技術』は一体どんな本かといえば、実はとても初歩的なものです。
もし、論文というものに、その完成度においてランクがあるとするならば、その一番下のランク『最後までなんとか読ませることができる』という部分に特化したハウトゥです。
と言ってしまうと、なにかレベルの低い本のように感じるかもしれませんがそれは違います。
というのも、論文を書く上で、この、最後まで読んでもらう、飽きさせない、疲れさせない、投げ出させないという技術を身に着けている人は本当に少ないからですね。
しかもこれは、内容が高度、つまりきちんとした至高と論理が密になるほど難しくなってくるものです。
今回紹介する本にはその基本となる技術がしっかりと書かれています。
そしてそのキーワードとなるのが副題ともなっている「パラグラフ・ライティング」です。
「パラグラフ・ライティング」とは、1つの話題についてまとめた文章(パラグラフ)を、組み合わせて論文を作成していく技法です。
一口に論文と言っても、入試の小論文、大学の卒論、そして技術士試験の論文では求められているものが違います。
ですから、そこで必要となるロジカルシンキングの方法は、その論文に適した方法を取るのが最適であり、大まかには共通項はあってもその使い分けは重要です。
しかし、このパラグラフを用いた論文作成術のいいところは、どんな論理形成であっても応用のきく「テンプレ」だという点です。
つまり、この方法を抑えてしまえば、あとは論理的に思考ができさえすれば論文はスッキリ書けます。
ぜひ活用してください。