【技術士二次試験】財政逼迫は書かないほうが良い

2022/02/10

財政逼迫は書かないほうが良い

これは、以前にも書いたことですが、試験問題に「財政逼迫等」という言葉が割と頻繁に使われています。
そのためか、解答に「生産年齢人口の減少により、税収が減少し」と書く方が多いです。しかし、これは明確に間違いなので、税収に関しては正しく理解して下さい。

https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition/a03.htm

https://www.nta.go.jp/about/introduction/torikumi/report/2020/01_3.htm

上記は財務省と国税庁のサイトです。
税収は、全く減っていません。
というか、コロナウィルス蔓延の中であっても、増えています。
消費税があるからです。

今年の7月、財務省は以下の発表をしています。
2020年度の国の一般会計の税収は、前年度より2兆3801億円多い60兆8216億円で過去最高だった。
19年10月に税率が10%になった消費税の増税分が初めて年間を通じた収入となり、消費税は税の種類別で初めて所得税を抜いて最大となった。コロナ禍だったが、法人税や所得税も前年度を上回った。

ですから、防災インフラや上下水道施設を維持管理するお金はあるのです。
もちろん、国の予算ですから、どこにどれだけ使われるかという問題はあります。
ですから、予算獲得自体は課題になると思います。
税収が減っていないことは、試験委員なら知っています。
解答に「生産年齢人口の減少により、税収が減少し」と書くのはやめた方が良いと思います。

もう一つ、国の借金で日本は破綻するという、オカルト説を吹聴する経済学者がいます。
日本の国債はほぼすべて日本円建てです。
ですから、国がデフォルトすることはあり得ません。

https://www.mof.go.jp/about_mof/other/other/rating/p140430.htm

上記は財務省の公式見解です。
財務省は明確に
「(1) 日・米など先進国の自国通貨建て国債のデフォルトは考えられない。デフォルトとして如何なる事態を想定しているのか。」

と公式見解を示しています。
ですから、「財政逼迫~~」は、あまり解答に入れない方が良いと思います。


匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール

1962年生まれ。北海道函館市出身。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。

次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。

匠習作技術士事務所代表技術士
プロフェッショナルエンジニア養成コンサルタント、医療機器業界転進コンサルタント、医工コーディネーター日本技術士会会員・日本機械学会会員・失敗学会会員、人工知能学会会員、日本医工ものづくりコモンズ会員、日本シャーロックホームズクラブ会員、放送大学大学院在学中

『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。