2022/02/03
日本の二酸化炭素排出量
全国地球温暖化防止活動推進センターのデータによると日本の二酸化炭素排出量は、大幅に減っています。
https://www.jccca.org/global-warming/knowleadge05
(全国地球温暖化防止活動推進センターホームページ)
2019年までのデータですが、すでに1990年を下回っています。
2020年以降は、新型コロナウイルスの蔓延で、経済が停滞しましたから、さらに減っていると思います。
2019年まででも、あまりに大幅な減り方なので、私はセンターに直接電話をして確認しました。
この二酸化炭素排出量は、化石燃料の消費量から計算しているということです。
我々人間は、平均的に1年間で320キログラムの二酸化炭素を排出しています。
しかし、人間が排出している分は、上記のデータに入っていません。
まあ、呼吸を止めることは出来ないですから、その方がただしいでしょう。
日本には1億2,000万人の人間がいるので、人間が排出している二酸化炭素は、3,840万トンです。化石燃料から出る二酸化炭素は、11億8百万トンですから、人間の分は3%程度です。
一方、このデータは環境省のデータとは異なっています。
どちらが正しいと言うわけではありません。
計算方法が異なるのです。
また、二酸化炭素だけでなく、メタンなど他のGHGを含んだデータもありますから、調べるときは注意してください。
日本のCO2排出量は、世界で5番目。CO2排出の内訳の大宗はエネルギー起源が占めます。世界のエネルギー起源CO2排出量は、先進国では削減が進みますが、世界全体では減っていません。
エネルギー起源CO2は化石燃料の使用によることから、日本は、高効率・低炭素技術やカーボンリサイクル等のイノベーションを展開し、世界の排出削減に貢献するよう取り組んでいます。
正直、善戦していると思います。
ここでも技術士が活躍しているかもしれません。