【技術士二次試験】1%の閃きを得るために

2021/08/19

1%の閃きを得るために

「99%の努力と1%閃き」、この言葉は有名ですがご存知でしょうか?
電話、蓄音機、白熱電球、映画…近代文明の発展に欠かせない偉大な発明に、数々の功績を残したトーマス・エジソンの言葉です。
彼の名は、今でも世界中に知られています。そして、その発明王・エジソンの名とともに有名なのが「天才とは、1%のひらめきと99%の努力である」という名言です。
この明言ですが、数値の大きさから「99%の努力」に注目しがちです。しかし、トーマス・エジソンの真意は? 努力が大事ではありません。

身も蓋も無いお話しですが、1%の閃きがないと99%の努力が無駄になると言いたかったようです。
と言うのは、エジソン氏は、のちの会見で次のように発言しているからです。
「私は1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄になると言ったのだ。なのに世間は勝手に美談に仕立て上げ、私を努力の人と美化し、努力の重要性だけを成功の秘訣と勘違いさせている」

エジソンは経営者でもありますが、エンジニアでもあります。
つまり技術士あるいは、技術士を目指す皆さんと同じです。
試験委員が唸るような解答論文を書くには閃きも必要だと思います。
つまり、1%の閃きが必要なのです。
ではその閃きを得るためには何が必要でしょう。

これは、努力しかありません。
残念ながら本当です。
とは言え、努力は人を裏切ります、誰でも経験していると思いますが、ほとんどの努力は報われません。
しかし、それでも努力でしか、1%の閃きは生まれません。
苦しい努力の先に、1%の閃きがあるのです。

現在の皆さんは、筆記試験が終って、その結果が分からず悶々としていることでしょう。
でも、それは全ての受験者さんが同じです。あなただけではありません。
自信満々で結果を待つ人はいません、みんな不安なのです。
敢えて言いますが、その中で努力を続けましょう。
1%の閃きを得るためです。

No Image 匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール

1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。

次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。

匠習作技術士事務所代表技術士
プロフェッショナルエンジニア養成コンサルタント、医療機器業界転進コンサルタント、医工コーディネーター日本技術士会会員・日本機械学会会員・失敗学会会員、人工知能学会会員、日本医工ものづくりコモンズ会員、日本シャーロックホームズクラブ会員、放送大学大学院在学中

『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。