【技術士二次試験】試験解答に書けるリスク

2021/05/20

試験解答に書けるリスク

リスク、あるいは懸念事項、懸案事項について簡単に説明します。

必須の設問3やⅢの問題でも設問3では、解決策によって生じるリスクの解答を求められます。
このとき、明らかに事前に分る事項はリスクになりにくいのです。
しかし、それでは全く想像しないリスクは解答出来るでしょうか?
極端な例を挙げます。

災害の防災・減災の問題に解答するとして、災害施設のメンテナンスや人手不足の解消を解決策に書いたとします。
このとき、リスクに想定を遙かに上回る大地震や台風が発生あるいは襲来し、メンテナンスした施設が全て破壊されると言うリスクはあり得るか? と言うことです。
もっと言えば、小惑星が地球に衝突するリスクは考えなくても良いのか?
あるいは、現在の新型コロナウィルスが100倍の致死率に変異した場合はどんなリスクを想定するのか?
100年に一度の災害は想定し、1万年に一度の災害は想定しなくて良いのか?
難しいところですが、地震なら我々は、阪神淡路大震災、東日本大震災を経験しています。
台風なら、伊勢湾台風も経験しています。
あれと同程度の災害は想定するべきです。

ただ、一つこれも理解して下さい。
東日本大震災では、津波の想定が甘かったのです、あれがもし津波が襲来しない地震だけの災害だったら、死者数は1/10以下になっていたはずです。

上越新幹線脱線事故は、2004年(平成16年)10月23日、新潟県中越地震のため、上越新幹線において発生した列車脱線事故のことです。しかし、怪我人は一人も発生していません。
約 200 km/h に減速して走行中でしたが、早期地震検知警報システム「ユレダス」による非常ブレーキが作動し、脱線地点から約 1.6 km 新潟寄り、長岡駅の東京寄り約 5 km の地点で停車したのです。とは言え、日本の新幹線の営業運転中の初めての脱線事故でもあります。

JRは、この後、より大きな地震を想定し対策を行いました。
そのため、東日本大震災では、脱線事故は発生していません(脱輪は一車両あります)。
結局の所、リスクはある程度想定できる範囲になると思います。
でも、あとは書き方を考えて、その「リスクは対策した方が良い」と読み手を説得できれば解答としてOKです。


匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール

1962年生まれ。北海道函館市出身。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。

次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。

匠習作技術士事務所代表技術士
プロフェッショナルエンジニア養成コンサルタント、医療機器業界転進コンサルタント、医工コーディネーター日本技術士会会員・日本機械学会会員・失敗学会会員、人工知能学会会員、日本医工ものづくりコモンズ会員、日本シャーロックホームズクラブ会員、放送大学大学院在学中

『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。

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