2021/04/08
もう一度Ⅱ-1~必須を考える
令和元年に試験内容が変更になりました。
このとき、これまでになく、それぞれの問題(Ⅱ-1~必須までの4種類)の概要や出題内容が詳しく説明されました。
それぞれの説明を見てみましょう。
Ⅱ-1
概念
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「選択科目」における専門の技術分野の業務に必要で幅広く適用される原理等に関わる汎用的な専門知識
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出題内容
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「選択科目」における重要なキーワードや 新技術等に対する専門知識を問う。
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評価項目
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技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち、専門的学識、コミュニケーションの各項目
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Ⅱ-2
概念
| これまでに習得した知識や経験に基づき、与えられた条件に合わせて、問題や課題を正しく認識し、必要な分析を行い、業務遂行手順や業務上留意すべき点、工夫を要する点等について説明できる能力
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出題内容
| 「選択科目」に関係する業務に関し、与えられた条件に合わせて、専門知識や実務経験に基づいて業務遂行手順が説明でき、業務上で留意すべき点や工夫を要する点等についての認識があるかどうかを問う。
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評価項目
| 技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち、専門的学識、マネジメント、コミュニケーション、リーダーシップの各項目
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Ⅲ
概念
| 社会的なニーズや技術の進歩に伴い、社会や技術における様々な状況から、複合的な問題や課題を把握し、社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て、問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力
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出題内容
| 社会的なニーズや技術の進歩に伴う様々な状況において生じているエンジニアリング問題を対象として、「選択科目」に関わる観点から課題の抽出を行い、多様な視点からの分析によって問題解決のための手法を提示して、その遂行方策について提示できるかを問う。
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評価項目
| 技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち、専門的学識、問題解決、評価、コミュニケーションの各項目
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必須
概念
| 専門知識
専門の技術分野の業務に必要で幅広く適用される原理等に関わる汎用的な専門知識
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応用能力
これまでに習得した知識や経験に基づき、与えられた条件に合わせて、問題や課題を正しく認識し、必要な分析を行い、業務遂行手順や業務上留意すべき点、工夫を要する点等について説明できる能力
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問題解決能力及び課題遂行能力
社会的なニーズや技術の進歩に伴い、社会や技術における様々な状況から、複合的な問題や課題を把握し、社会的利益や技術的優位性などの多様な視点からの調査・分析を経て、問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明できる能力
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出題内容
| 現代社会が抱えている様々な問題について、「技術部門」全般に関わる基礎的なエンジニアリング問題としての観点から、多面的に課題を抽出して、その解決方法を提示し遂行していくための提案を問う。
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評価項目
| 技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち、専門的学識、問題解決、評価、技術者倫理、コミュニケーションの各項目
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これは、申込書の業務の詳細を書くときにも参考になります。
今、丁度皆さんは、申込書の作成を行なっていると思います。
詳細の中で「問題解決のための課題とその遂行について論理的かつ合理的に説明」していますか?
令和元年度から「問題点」と言う言葉は使われなくなりました。
つまり
問題解決=ゴール到達=成果=業務の目的
課題=障害物=解決すべき事項=皆さんが最も重要と考える課題
課題は最も重要な課題だけに絞って下さい。
どんな業務でも色々な課題はあったはずです。でも720文字の論文で課題を3つも4つも書くことは出来ないのです。
だから1つに絞って下さい。その一つを詳細に伝えて下さい。
問題の解答も全く同じです。