2021/03/25
キーワード学習に関して質問が多いのでご説明します。
私が最初の試験対策本を出したのは、6年前です。
この頃は択一試験がありました。
当然ですが、択一試験は知識が無ければ答えられません。
知っているか知らないか。それだけの話です。
ですから、過去問題を分析して関連する知識を頭に入れるしか対策はありません。
そのため、キーワード学習はとても有効でした。
しかし、令和元年からの試験では択一試験が無くなりました。
知識を問うのはⅡ-1の問題だけです。
しかも、4問出題されて1問解答すれば良いのです。
そのため、現在の試験ではキーワード学習がそれほど効果を上げることがないのです。
とは言え、キーワードを理解しておくと論文試験でも使うことができます。
そのため、アウトプットを中心にしたキーワード学習をお薦めします。
先ずは、Ⅱ-1のような問題を作ります。
例えば以下です。
Ⅱ-1-1
あなたの専門分野に関係する、法令、規格、公的な基準を2つ挙げよ。
その2つに関して、作られた背景と目的を説明せよ。
(解答用紙1枚で記入)
Ⅱ-1-2
あなたの専門分野に関係する、既存の工法、手法、製法などを3つ挙げよ。
その3つに関して、メリットとデメリットを比較せよ。可能であれば、図示すること。
(ヒント:既存の手法であれば、評価ができています)
(解答用紙1枚で記入)
Ⅱ-1-3
あなたの専門分野に関係する、新しく開発中の工法、手法、製法などを3つ挙げよ。
その3つに関して、メリットとリスクを比較せよ。可能であれば、図示すること。
(ヒント:新しい手法ですから、評価が決まっていません)
(解答用紙1枚で記入)
これを何問でも作って解答して下さい。
資料やインターネットを閲覧するだけよりもずっと役に立ちます。
作文の練習にもなるし、Ⅱ-1のトレーニングにもなります。
技術士試験の勉強は、基本アウトプットが中心です。
本やインターネットで資料を集めるだけの作業は勉強でも練習でもありません。
解答を書いて下さい。
それも読みやすく分かりやすい解答を書いて下さい。
それが最も重要です。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
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