2020/09/03
予算不足を課題に入れる方がいます。
確かに予算が無ければ何の対策もできません。
ですから、課題に入れたくなるのは分ります。しかし、社会インフラの維持・管理予算はほとんどの場合、公的資金です。その配分は行政側が決めと思います。
国の予算なら、国会でしょうか?
いずれにしても、例外はあるかもしれませんが、予算の獲得自体はエンジニアの業務では無いはずです。
では、費用が不足する場合、エンジニアは指をくわえて諦めるのでしょうか?
そうではありません。
その予算の中で、最大限の効果が発揮できるようにアイディアを提案して下さい。
工夫によって、費用を削減することはエンジニアの業務です。
解答には、そこを書きましょう。
もちろん、補助金や助成金の申請を行うなどは解答にあっても良いと思います。
しかし、インフラの維持管理に助成金を使うことはないですよね?
それと、もう一つ。
リスクにそのまま、費用不足、人手不足は入れない方が良いと思います。
リスク(risk)とは将来への「不確かさ」と、その「影響」のことです。この場合の不確かさとは、好ましくない事象が発生する可能性のことです。日本ではリスクという言葉がネガティブな意味で使用されており、「危険」あるは「危機」という意味で使われることが多い言葉です。
そのリスクには、不確かな要素が必要です。
現在既に顕在化している、人手不足や費用不足はそのまま書いたら、リスクになりません。
ですから、人手不足や費用不足をリスクにするときは、不確かな要素を入れて下さい。
1億円の予算のつもりが5億円になるかもしれないならそれはリスクです。
ですから、書き方で表現できます。
それを忘れないで下さい。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
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