2020/07/09
Society5.0
内閣府のホームページには、
「Society 5.0とは
サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両立する、人間中心の社会(Society)
狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く、新たな社会を指すもので、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿として初めて提唱されました。」
と上記のような説明があります。
上の説明によれば、現在は情報社会(Society 4.0)の時代です。
そして、これも内閣府のホームページの説明ですが、
「Society 5.0で実現する社会
これまでの情報社会(Society 4.0)では知識や情報が共有されず、分野横断的な連携が不十分であるという問題がありました。人が行う能力に限界があるため、あふれる情報から必要な情報を見つけて分析する作業が負担であったり、年齢や障害などによる労働や行動範囲に制約がありました。また、少子高齢化や地方の過疎化などの課題に対して様々な制約があり、十分に対応することが困難でした。」
とあります。
こんなことも一気に解決してしまう。
なんとも強力なSociety5.0です。
でも、サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を高度に融合させることなんてどうすればできるのでしょか?
映画の中のお話しみたいですね。
しかし、その実現可能な内容を具体的に見ていくと別に映画の中の話ではないことが分ります。
例えば、総務省も以下のようなことを実現しようとしています。
道路交通では、
- 好みに合わせた観光ルートの提供できる
- 天気や渋滞情報を考慮した最適な計画提案
- 自動走行で渋滞・事故なく快適に移動できる
- カーシェアや公共交通を組み合わせたスムーズな移動
- 高齢者や障がい者でも自立型車いすを使って1人で移動できる
- CO2排出が削減され地球温暖化の抑止に繋がる
- 地方活性化や消費拡大につながる
こんなことが、スマートフォンで簡単にできるようになる社会と言うことです。
さらに、もの作りでは
- 工場間連携による生産の効率化
- 省人化による生産の効率化
- 熟練技術の継承(匠の技術をモデル化する)
- 多品種少量生産時代への対応
- 異業種協調配送やトラックの隊列走行など物流の効率化
- 顧客や消費者のニーズに沿った安価な品物を納期遅れなく入手できる
- 物流の人手不足問題を解消
正直、既に言われていることが含まれていると思います。
技術士を目指す皆さんに考えて頂きたいのですが、技術は積み重ねです。
ときどき、破壊的なイノベーションが発生することはありますが、あれもその積み重ねがある臨界点に達したため起きることです。
ですから、Society5.0も同じことです、要素となる技術に目を向ければ驚くような話ではありません。試験の解答でもそのことを考えて解答して下さい。
皆さんが普段行っている課題解決もSociety5.0に繋がっています。