2020/05/07
日本では地震が頻繁に発生します。
https://www.data.jma.go.jp/svd/eqdb/data/shindo/index.php
地震の発生回数は、気象庁のサイトで簡単に調べることができます。
上記サイトで1990年1月1日~2020年4月20日の震度6弱以上の地震発生回数は、何と59回。30年でおよそ60回、毎年日本のどこかで2回は震度6以上の地震が発生していることになります。
もちろん、熊本地震があった2016年は1年で7回。
東日本大震災のときは、1年で9回、震度6弱以上の地震が発生しています。
ただし、地震活動期に関しては地震学会として公式に認めていません。
と言うのは、100年単位程度で地殻の動きに変化がでることは通常あり得ないからです。
とは言え、1930年から1999年までの70年で、震度6以上の地震を検索すると14件しかありません。2000年から2020年までだと20年で53回です。
データを見ると不安になりますよね。
もし、解答に地震のデータを記入するときは、西日本地震活動期説、南関東地震活動期説のことは解答に入れないことをお勧めします。
次に、地球温暖化と台風です。
これも誤解が多いのでしっかり理解して下さい。
https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/typhoon/statistics/generation/generation.html
気象庁のサイトで発生回数は調べることができます。
70年間のデータがありますが、特に変化はありません。
次に、大型台風、つまり中心気圧の低い台風を見て下さい。
https://www.data.jma.go.jp/fcd/yoho/typhoon/statistics/ranking/air_pressure.html
ほとんどが、1950~1960年代に集中しています。
新聞には、「過去最大級」と言う言葉が頻繁に出ますが、マスコミの形容詞に騙されないようにして下さい。
全てのデータの裏付けを取るのは無理かもしれませんが、可能な限り自分でも調べて下さい。今でも、ときどき高度経済成長期に集中的に作られたインフラ云々の文言を解答用紙に見ることがあります。
これもしつこいですが
日本経済が飛躍的に成長を遂げた時期は、1954年(昭和29年)12月から1973年11月までの約19年間です。
高度成長期に作られたものなら、4年後に100%が築後50年です。
そして、日本のインフラは
https://www5.cao.go.jp/keizai2/ioj/index.html
ここにある通りです。
社会資本の多くは高度経済成長以降に整備されています。
技術士ですから、データを根拠に入れて解答して下さい。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。
特典1 合格ノウハウを公開! 受験生必見の合格セミナー さらに「必勝合格法」冊子付! |
特典2 論文対策のポイントを伝授! まずはここから!初めて論文対策をする方に手法を動画でご紹介! |
特典3 添削課題のイメージがわかる! 添削課題(サンプル版)を無料で確認できる!有料版では16部門に対応! |