2020/04/09
高度成長期と言われたのは、50年前の話です。
日本経済が飛躍的に成長を遂げた時期は、1954年(昭和29年)12月から1973年11月までの約19年間です。
ですが、日本の社会インフラは
https://www5.cao.go.jp/keizai2/ioj/index.html
ここにある通りです。
社会資本の多くは高度経済成長以降に整備されています。
高度成長期にインフラが大量に整備されたというのはほとんど、間違いです。
これは事実ですから、しっかり覚えて下さい。
また、人口減少のため税収も減っていると言うのも間違いです。
解答の中に、「人口減少によって、税収が大きく減っている。」
上記のフレーズもよく見ます。
しかし、繰り返しますがこれも全くの誤解です。
日本の総人口や生産年齢人口は減っています。
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/...
総務省のページですが、人口は2005年~2010年の間がピークでした。
しかし、税収は
https://www.mof.go.jp/tax_policy/summary/condition...
財務省のページです。
ごらんのとおり、直近30年で2009年がボトムです。
それ以降は、人口減にかかわらず、税収は増え続けています。
この辺りの事実確認はしっかり覚えて理解をして下さい。
また、「団塊世代の退職で人手不足」と言うのも解答の中でよく見ます。
それは事実ですが、団塊世代の退職は何時ですか?
団塊世代とは、「団塊世代(1947年(昭和22年)~1949年(昭和24年)生まれ)」です。
現在の年齢は、71歳~73歳。
60歳で定年退職したのは、11~13年も前です。
65歳だとしても、6~8年前です。
そんなに前なのに、今でも人手不足を課題にしますか?
その間、いったい何をしていたのでしょうか?
上記は、意見の違いとか視点の違いではありません。
事実です。
ですから、間違ったことを解答に入れたら、減点になります。
こんな間違いは解答に入れないようにして下さい。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
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