2020/03/12
重要なことは、自分で考えることです。
ここに私が書いてお伝えすることは答えではありません。
日本中のどんな技術士試験対策講座へ行っても、どんな講師から話を聴いても、答えを得られることはありません。
ある意味、それが技術士試験の特徴です。
ここで、私が書くことは考えるための切っ掛けです。
その切っ掛けを使って、ご自身の考え方を深めて下さい。
今回はⅡ-1です。
つまり、専門知識の問題です。
技術士試験はあまり知識を要求されない試験ですが、このⅡ-1だけは知識がないと解答できません。しかし、4問の問題が出題されて1問解答すれば良いのです。
また、大学の3~4年レベルの知識で解答できます。
もう一度お温習い(おさらい)しましょう。
技術士会の説明に寄れば
Ⅱ-1は、以下の考え方で作問され、出題され、評価されます。
考え方: 「選択科目」における専門の技術分野の業務に必要で幅広く適用される原理等に関わる汎用的な専門知識。
出題内容: 「選択科目」における重要なキーワードや 新技術等に対する専門知識を問う。
評価項目: 技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち、専門的学識、コミュニケーションの各項目。
筆記問題に対しコミュニケーションとは何でしょうか?
先ず受けてとして、受験者は問題文を正確に読むことが求められます。
相手の主張を正確に理解し、作問者である試験委員が求める解答内容を考えることが出来る力、それもコミュニケーション能力です。
また、読み手に対し、分りやすく一読で伝わる文章が書けることも求められます。
口頭で伝えるだけがコミュニケーション能力ではありません。
読み手に誤解されないように、読み手の頭の中に「?」を作らないように文章を考えて下さい。
私が、短文で書くこと。一文一意で書くことをお勧めするのはそのためです。
文豪のような文章力をお持ちであれば、短文だの一文一意だの気にする必要はありません。
自在に書いて、読み手が感動するような解答を書いて下さい。
しかし、通常それは不可能です。
ですから、
「文章は一文一意、50文字で黄色信号、70文字で赤信号と覚えて下さい。
それと、主語と述語は極力近づけて下さい。
技術士試験の文章は名文である必要はありません。
事実と意見を一文一意で淡々と積み重ねて解答して下さい。
特に一文一意は重要です。これを守るだけで読みやすく伝わり易い文章になります。」
と何度も皆さんにお伝えしています。
コミュニケーション能力は、どの筆記問題でも要求されるコンピテンシーです。
つまり、どの問題でも分りやすい文章は要求されているのです。
一方、専門知識は、大学時代のテキストや平成30年まで行われた択一試験のキーワードを理解すれば解答できます。
なにしろ、4問中1問解答すれば良いのです。
心配は不要です。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
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