何事も基礎が大事

試験前年の「今の時期に何をやれば良いのでしょうか?」と質問を受けることがあります。

2019/10/17


何事も基礎が大事

試験対策のための資料などが揃っているなら、基本的な論文の勉強をして下さい。
初めて受験する方なら、資料の整理が先です。
しかし、2年目以降の方ならすでに資料は揃っているでしょう。
であれば、基礎的な論文の勉強をするのが良いと思います。

例えば、公務員試験に出てくるように1行問題です。
① 少子化社会における問題点を挙げ、活力ある社会にするための方策を論ぜよ。
② 現代社会の風潮で気がかりなことをlつ挙げ、自治体としてどう対応していくか述べよ。
③ 災害対策をはじめとする行政の危機管理(リスクマネジメント)について、その必要性を踏まえ、自分の考えを論ぜよ。
(これは、実際に出題された訳ではありません。ただし、概ね上記のような単純化した問題です。)

このような問題を5~10問程度解答してみると良いでしょう。
ところで、毎年これを薦めているのですが、実際に対策を行う受講者さんは希です。
概ね10名に1~2名です。
技術士を受験する人は、名前の知れた大学の工学部や理学部を卒業して、さらに大学院まで修了している方が多いです。さらに、名前の知れた企業の第一線で働いています。どう考えても、エンジニアとして一流です。ですから、「基礎」とか「初歩」と言われると「なんでそんなこと?」と思ってしまうのです。

しかし、何事もそうですが、基礎は疎かにできません
建設部門の方ならとくに分るはずです。建物は基礎が重要なのです。
勉強は愚直にやれば良いと思っています。
基礎的なところからコツコツ進めて下さい。きっと結果が出ます。

夏目漱石がデビューしたての芥川龍之介に手紙でこんなことを書いています。

「牛になる事はどうしても必要です。吾々はとかく馬になりたがるが、牛には中々なり切れないです。僕のやうな老猾なものでも、只今牛と馬とつがつて孕める事ある相の子位な程度のものです。
あせつては不可せん。頭を悪くしては不可せん。根氣づくでお出でなさい。世の中は根氣の前に頭を下げる事を知つてゐますが、火花の前には一瞬の記憶しか興へて呉れません。」

先ず、学習計画を立てましょう。そして、その計画にそってコツコツ勉強して下さい。その結果、あなたの家に合格通知が届きます。


匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール

1962年生まれ。北海道函館市出身。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。

次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。

匠習作技術士事務所代表技術士
プロフェッショナルエンジニア養成コンサルタント、医療機器業界転進コンサルタント、医工コーディネーター日本技術士会会員・日本機械学会会員・失敗学会会員、人工知能学会会員、日本医工ものづくりコモンズ会員、日本シャーロックホームズクラブ会員、放送大学大学院在学中

『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。