今何をすれば良いのでしょうか?
筆記試験は終ったけど自信はない。要するに、口頭試験の対策をしてもムダになるような気がする。しかし、心の中では若干の期待もある。
筆記がダメなら、むしろ今から来年の筆記対策を進めた方が良いのではないか?
時間があるから基礎からしっかり対策したい、そのためには何をするべきか?
こんな悩みが多いようです。
私は、筆記試験を受けて白紙で提出したのでなければ、口頭試験の対策はした方が良いと、答えます。合格率10%台ですから可能性は低いかもしれません。しかし、何も対策をしないと万一受かっていたとき、合格率80%台の口頭試験を逃すことになります。それは絶対に避けましょう。それに、次の年のことを考えれば口頭試験の対策はムダになりません。
今年限りで技術士試験の受験を止めるのなら、ムダになるかもしれません。
しかし、あくまで技術士を目指すのであれば今年、口頭試験の対策をしっかりやることは絶対にムダではありません。間違いなくあなたの糧になります。
年が明けて、新たな申込書を書くときに質問内容を思い出し、業務経歴と業務の詳細を見直すきっかけになると思います。ですからムダにするかしないかは、むしろあなた次第です。
技術士試験は学生さんが受ける試験ではないのです。
受験する人は皆さん、現場の第一線で働く経験豊富なエンジニアです。
日頃と言うより、毎日業務の中で課題解決を行っています。
その中で、まさか
「この課題解決はどうすれば良いのでしょうか?」
「この課題を解決するにはどんな能力を身につけたら良いのでしょうか?」
「何かヒントは無いでしょうか?」
などと、周りに聞いて廻ることはありませんよね?
基本的には自分で考えて、情報収集して、また考えてゴールに向かうはずです。
技術士試験はまさに日頃の業務そのものが試験対策です。
ですから、毎日業務で行っている課題解決を思い出して下さい。
そして、それを紙に書いて見ましょう。
皆さん、課題を見つけて、その重要性を評価して、解決の順番を決めているはずです。
こう言われると試験の設問と同じですよね?
技術士会は産業界からの要請に基づき、現場で活躍できる有能な人に技術士を名乗ってもらいたいと考えているのです。
ですから、業務での課題遂行能力がある人は、Ⅲの問題も得意なはずなのです。
仕事と技術士試験対策を分けて考えないで下さい。
日頃の業務の中に、試験の解答に答えるためのヒントもあるのです。