口頭試験で最も多い質問
もちろん、業務の詳細に関する質問は別です。
3義務2責務は質問されないことも割とあるのですが、動機はかなりの確率で質問されます。
そして、受験の動機に正しい回答はありません。
「出世するため」と答えて受かった人もいます。
もちろん、一般的には
・公的な能力の証明になるから
・信用力を上げるため
・会社に技術士が多く、半ば業務命令で受験した
・業務上必要だった
・将来APECエンジニアになって活躍したい
などと答えます。
業務上で必要と言うのは立派な動機です。
「もちろん、上司の命令で仕方なく受けました」では拙いと思います。
基本的に自分の意志、将来を考えて、社会や公衆のため、会社のため、自分や家族のためと言った要素があればOKです。
ここで技術士法を思い出して下さい。
(目的)
第一条 この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。
(定義)
第二条 この法律において「技術士」とは、第三十二条第一項の登録を受け、技術士の名称を用いて、科学技術に関する高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務を行う者をいう。
とあります。
「科学技術の向上と国民経済の発展に資する」ために技術士は存在します。これを念頭に置いて下さい。それを守れば減点されることはありません。
それと、2部門目の受験の時は、さらに注意して下さい。「2つ必要ですか」と質問されることが多いのです。これはしっかり答えられるようにして下さい。総監でも同じです。一般部門の2つ目でも厳しく質問されます。
私はこれまで多くの受講者さんの模擬面接試験を行いました。受験動機は様々です。
また、聴いていると「こんな考えの人に技術士になって欲しい」と思うことがあります。
ぜひ、そんな受験動機を考えて下さい。