業務経歴を確認する
先ずは、5つの業務経歴を確認してください。
人によっては、5項目無いかも知れませんが、一応5つの業務を書いたものとしてご説明します。本年度の口頭試験では質問の範囲が異なっています。
変更内容を確認して下さい。
改正前の平成30年までは以下の通りです。
Ⅰ.受験者の技術的体験を中心とする経歴の内容及び応用能力
①「経歴及び応用能力」:60点
Ⅱ.技術士としての適格性及び一般的知識
② 「技術者倫理」:20点
③ 「技術士制度の認識その他」:20点
次に改正後、令和元年からは以下のようになりました。
Ⅰ.技術士としての実務能力
①「コミュニケーション・リーダーシップ」:30点
②「評価、マネジメント」:30点
Ⅱ.技術士としての適格性
③「技術者倫理」:20点
④「継続研鑽」:20点
正直かなり異なります。
さらに、「技術士としての適格性を判定することに主眼をおき、筆記試験における答案(総合技術監理部門を除く技術部門については、問題解決能力・課題遂行能力を問うもの)及び業務経歴を踏まえ実施するものとし、筆記試験の繰り返しにならないように留意し以下を確認する。」
「筆記試験における答案」とありますから、筆記試験のことは質問されます。
これは評価に関係ありません。「A」だから質問されない、「B」だから質問されると言ったことはないのです。
また、評価項目として、「コミュニケーション、リーダーシップ、評価、マネジメント、技術者倫理、継続研さん」と明示しています。コミュニケーション能力は、試験委員とのやり取りも含むでしょう。難しいのは、リーダーシップや評価、マネジメント能力をどう確認するのかです。
これまでにあった、時事問題や事故・事件に関する質問は技術者倫理として質問されるでしょう。この後、発生するかもしれない自然災害には注意して下さい。
そして、もう一つ、業務の詳細のことが書いてありません。
改正前は「受験者の技術的体験を中心とする経歴の内容及び応用能力」とありました。
これが業務の詳細に関係する質問でした。
しかし、今回から「技術士としての実務能力」なのです。
これは、業務の詳細を含むモノなのか、あるいはそれと別に様々なことを質問してくるのか?
何とも言えません。ですから昨年までと同じような質問と、全く新しい質問に答えるようにして下さい。