小説でも読んで頭を休めましょう

試験が終って気が抜けていませんか?

2019/07/25


小説でも読んで頭を休めましょう

誰でもあることですから、あまり気にすることはありません。
試験期間中に読めなかった本や、インターネットなど自宅ではゆっくり休んで良いと思います。
勉強開始は8月の休みが終ってからで大丈夫です。

できれば小説でも読んでみませんか?

ドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」は技術者倫理を考える上でも面白い小説です。
超がつく有名な小説なのでご存知の方も多いでしょう。

大長編なのでここでさらっとあらすじをという訳にはいきませんが、殺人と自己犠牲と神のお話しです。
ミステリー仕立てなので、そう思って読めばミステリーなんです。
何しろ、ドストエフスキーの「罪と罰」も明治時代に翻訳されて入ってきた頃は推理小説として紹介されています。

これは1,000ページもある小説ですからそんなに簡単には読めないと思います。
読むと面白いし感動できると思いますが、最初の一歩が踏み出せません。
学生時代はこんな本を平気で読んでいたのですが、今思うと「すごい」と思ってしまいます。

罪と罰なら1日、カラマーゾフの兄弟でも2日で読んでいました。
私は工業化学科で、実験が多かったので、反応の待ち時間などポケットに入れた文庫本で時間をやり過ごしました。
ちなみに、機械部門の技術士ですが、機械工学は素人です。
会社に入ってから、医療機器を開発・製造しながら独学で覚え理解しました。
と言っても、実務的には工場長です、全体のマネジメントとその他、雑務が日々の仕事でした。

専門知識の不足を嘆く受験者さんは多いのですが、それは杞憂です。
技術士試験は、半分国語の試験です。
私は文学部出身の技術士を2名知っています。他の経済学部出身の技術士も1名知っています。経営工学ではありません。
電気、機械、建設です。

私が知っている範囲でこれだけいるのです、おそらくもっといるでしょう。
口頭試験の準備でも知識の吸収に向かうより、伝え方を考えて下さい。
一流の文学はそのためにも役立ちます。

No Image 匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール

1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。

次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。

匠習作技術士事務所代表技術士
プロフェッショナルエンジニア養成コンサルタント、医療機器業界転進コンサルタント、医工コーディネーター日本技術士会会員・日本機械学会会員・失敗学会会員、人工知能学会会員、日本医工ものづくりコモンズ会員、日本シャーロックホームズクラブ会員、放送大学大学院在学中

『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。