2019/06/13
必須科目では、
「技術部門」全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの。
選択科目では
「選択科目」についての専門知識及び応用能力に関するもの(Ⅱ-1とⅡ-2)
「選択科目」についての問題解決能力及び課題遂行能力に関するもの(Ⅲ)
それぞれ60%以上が合格点です。
口頭試験も決まっていますが、今は言いません。とにかく、筆記試験に集中して下さい。
応用能力に関しては、何度も説明していますが、
これまでに習得した知識や経験に基づき、与えられた条件に合わせて、問題や課題を正しく認識し、必要な分析を行い、業務遂行手順や業務上留意すべき点、工夫を要する点等について説明できる能力。
と説明されています。
設問の中で業務遂行の手順を問う設問があると思いますが、その部分が応用能力を問う部分です。あくまでも、与えられた条件に合わせて手順を考えて下さい。
手順に関して、どれくらい細かく書くべきかと質問されることがあります。
これは難しいですが、4~6項目に分けて解答すれば良いと思います。そもそも、説明を入れなければなりません。あまり詳細に分けると、説明し切れないでしょう。
専門知識に関しては、択一試験の問題に出てくるキーワードが理解できていれば問題ないと思います。ただ、専門知識を問うⅡ-1の問題は、受験者の皆さんがほとんど同じような解答を書きます。当然ですが、専門用語の解説みたいになります。ですから、高い評価にはなりにくいのですが、とにかく分りやすく伝わるように文章を仕上げて下さい。
また、そのために必要なことは、適切なタイトルを入れること。そして、短い文章で一文一意を守ることです。
文章は一文一意、50文字で黄色信号、70文字で赤信号と覚えて下さい。
それと、主語と述語は極力近づけて下さい。
技術士試験の文章は名文である必要はありません。
事実と意見を一文一意で淡々と積み重ねて解答して下さい。
特に主語と述語が離れた長い文章では、何を言いたいのか書いている本人が分らなくなっています。
ですから、主語と述語が捻れていても本人が気づかないのです。
これでは、読み手に伝わりません。
話を戻します。
評価項目を理解して下さい。
そして、評価される項目のなかの能力が見えるように解答を書く練習をして下さい。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。