技術士の業務を忘れずに
技術士法にある通り、技術士が目指すゴールは、
(目的)
第一条 この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。
このゴールを目指して、「高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務」を行います。
これは、解答を記入するときも常に頭に置いて考えて下さい。
ここで外れていると、どんなに良いことを書いても評価されません。
よく問われることの多い、「留意点」にこれを入れても良いくらいです。
国民経済の発展に資する訳ですから、事故を防止することも業務です。
環境に悪影響を与えるようなことは、防止して下さい、それも技術士の業務です。
一方、事実を確認しないで解答している方が多いです。
例えば、「我が国は人口減少社会となり、税収が減っている」と書く方が多いです。
これは全く間違いです。
例えば以下のグラフを見て下さい。
日本の人口推移です。2013年をピークに減少期に入っています。
そのこと自体は事実です。
しかし、税収はどうでしょう。
![]()
![]()
ごらんの通りです。
1990年代初期をピークに減少し、さらに人口減少が始った平成25年からは税収も上向いています。税収は、2009年から上昇に転じています。
これは多くの人が勘違いしている事実です。
解答を作成する場合は、注意して下さい。