2019/04/25
技術士法にある通り、技術士が目指すゴールは、
(目的)
第一条 この法律は、技術士等の資格を定め、その業務の適正を図り、もつて科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的とする。
このゴールを目指して、「高等の専門的応用能力を必要とする事項についての計画、研究、設計、分析、試験、評価又はこれらに関する指導の業務」を行います。
これは、解答を記入するときも常に頭に置いて考えて下さい。
ここで外れていると、どんなに良いことを書いても評価されません。
よく問われることの多い、「留意点」にこれを入れても良いくらいです。
国民経済の発展に資する訳ですから、事故を防止することも業務です。
環境に悪影響を与えるようなことは、防止して下さい、それも技術士の業務です。
一方、事実を確認しないで解答している方が多いです。
例えば、「我が国は人口減少社会となり、税収が減っている」と書く方が多いです。
これは全く間違いです。
例えば以下のグラフを見て下さい。
日本の人口推移です。2013年をピークに減少期に入っています。
そのこと自体は事実です。
しかし、税収はどうでしょう。
ごらんの通りです。
1990年代初期をピークに減少し、さらに人口減少が始った平成25年からは税収も上向いています。税収は、2009年から上昇に転じています。
これは多くの人が勘違いしている事実です。
解答を作成する場合は、注意して下さい。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。