受験申込み書に記入すること2

技術士になったら、学会の論文を書いたり読んだりする義務も生じます。
どちらもCPDの一つです。

2019/03/21


受験申込み書に記入すること2

ですから、自分の専門領域に関する学会が何学会であるのかは調べましょう。
また、技術士になってからなどと言わないで、技術士になる前から入るべきです。
学会や協会に入ると、学会誌が送られて来ます。
機械学会などは、電子版になっていますから、置く場所にも困りません。
検索も容易です。

また、技術士試験は論文試験ですから、論文の書き方を知る上でも論文の購読は勉強になります。

例えば土木学会や電気学会などの論文要綱には、以下のように書いてあります。

電気学会論文誌への投稿手引き
キーワード
論文等の内容を次の要領で6 つ以内のキーワードで表し,
日本語の論文等の場合は日本語と英語で併記し,英語の論文等の場合は英語で記載する。
(1) 具体的な意味のある語句を選ぶ。
(2) 名詞形を用いる。
(3) 省略形は海外も含めて広く通用しているものに限る
(著者が作った新語は不可)。
(4) 複合語は慣用的に使用されているものに限る。

本文の記述
本文の記述は下記の順序に整理する。
章:1. ○○○○○○
節:1.1 ○○○○○○

つまり、文章の附番方法はISO式です。

では土木学会はどうでしょう。

文章および章・節・項
文章は口語体で,基本的に「である調」で統一すること.特に英文もしくは片仮名書きを必要とする部分以外は,
漢字まじり平仮名書きとする.私的な表現,広告,宣伝に類する内容の記載は避けること.
章,節,項の見出しの数字は次のように統一する.これ以外の見出しは用いないこと.
1.,2.,3.……………章
(1),(2),(3) ………節 a),b),c)……………項
詳細はテンプレート参照

式および記号
式や図に使われる文字,記号,単位記号などは,できるだけ常識的な記号を使い,必要に応じて記号の一覧表を付録としてつける.
数式はできるだけ簡単な形でまとめて,式の展開や誘導の部分を少なくして文章で補うこと.
式を
書く場合には,記号が最初に現われる箇所に記号の定義を文章で表現して使うこと.
また,同一記号を
2 つ以上の意味で使うことは避けること.

単位系
単位は原則としてSI 単位を使用すること.従来単位系を用いる場合は,かっこ書きで併記すること.
例: 9.8 kN/m3(1 tf/m3)
0.49 MPa(5 kgf/cm2)

さらに、 一般社団法人日本環境測定分析協会も論文投稿の手引きを公開しています。
以下の通りです。

1号あたりの原稿は,任意のA4判用紙を用い,図・表・写真を含め,「環境と測定技術」における刷り上がり20頁を越えない程度(全て文字の場合、20頁で約32,000字)としてください。これを超える場合は,委員会が認めた場合を除き、2号以上にわたって掲載いたします。本文は,例えば,1. 緒言,2. 実験,3. 結果,4. 考察,5. 緒言などの見出しをつけてください。
見出しの記号は,大見出し1. 2,…、中見出し1.1, 1.2…、小見出し1.1.1, 1.1.2.…などとしてください。
句点,句読点等 (。)( ,) (.)の区分を明確にし、1文字を使用してください。文字バケすることがあるため,図表以外は半角カタカナの使用はできる限りお控えください。

このように公開していない学会もありますが、公開しているなら解答の論文もそれに従って下さい。つまり、それは試験委員に対し、「学会の論文の書き方は心得ています」と告げていることになるのです。


匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール

1962年生まれ。北海道函館市出身。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。

次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。

匠習作技術士事務所代表技術士
プロフェッショナルエンジニア養成コンサルタント、医療機器業界転進コンサルタント、医工コーディネーター日本技術士会会員・日本機械学会会員・失敗学会会員、人工知能学会会員、日本医工ものづくりコモンズ会員、日本シャーロックホームズクラブ会員、放送大学大学院在学中

『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。