応用能力を示すには!
これはとても多い質問です。
何しろ、技術的問題を解決する力を、設計や施工ではなく、文章で見せる必要があるのです。
普段はそんなことをしていないはずです。
ですから、皆さん戸惑います。
これまで何度も書いていますが、論文は意見と根拠の塊です。
応用能力を見せるには、あなたの素晴しいアイディア、誰もがあっと驚く技術的なアイディアがあれば良いのでしょうか?
もし、そうだとしたら技術士試験に受かる人は天才的なエンジニアだけになるでしょう。
当然、私も受かりません。
解答には、解決策を示すことが求められます。
ですから、皆さん必死に考えて解決策を示します。
しかし、外から見ると、それは思いつき、まさにアイディアであって応用能力ではないのです。
応用能力を見せるには、解決策の根拠が必要です。
あなたが示した解決策が、有効だと言う根拠は何ですか?
それを裏付けるのは、あなたの経験と実績です。
まさに、技術士に必要とされる応用能力です。
応用能力=未知の問題をこれまでの経験と知見を使って解決する力です。
あなたは、技術士試験を受けるのですからそれなりの業務経験があるはずです。
これまで業務経験で培った、知見や知識があなたに解決策の根拠を与えています。
あとは、その根拠を分りやすく説明して下さい。
あなたの経験からくる知見や知識はあなただけのものです。
ですからそこには飛躍もあるのです。
そのまま、書いても理解してもらうことができません。
ですから、論理的に組立て、誰が読んでも「なるほど」と言われるように丁寧に説明して下さい。
それが、あなたの応用能力を示す文章(解答)になるはずです。