Ⅱ-1とⅡ-2では、試験内容の変更がない
専門的学識と応用能力を問う問題です。
これまでとほぼ、同じような問題でしょう。
また、出題数は解答数の2倍程度と言うことなので、恐らく2問出題で、1問解答です。
科目が統合された方は、範囲が少し広がります、それだけ注意して下さい。
ただし、評価項目はこれまでと違って、明確になりました。
Ⅱ-1は
「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち、専門的学識、コミュニケーションの各項目」の2つ。
Ⅱ-2は
「技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち、専門的学識、マネジメント、コミュニケーション、リーダーシップの各項目」の4つです。
また、これまでに何度かお伝えしましたが、コミュニケーション能力とは、明確で分りやすい文章を書く力です。口頭試験では、ありませんから口頭で伝える能力ではないのです。
コンピテンシーの説明では、以下のような説明になっています。
- 業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。
- 海外における業務に携わる際は、一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え、現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。
「文書等の方法を通じて」と「明確かつ効果的な意思疎通」、「社会的文化的多様性を理解」この3つに注意して下さい。
明確で効果的な意思の疎通には、図表を使った解答も含まれます。機械部門のように図面を必要とする科目はもちろんですが、それ以外でも概念図や、フレームワークなどの図・グラフを書けるようになって下さい。白書には多くの図表・グラフが使われています。文章で書いてある部分以外にも、学ぶところは多いのです。問題意識を持って白書を読みしょう。
建設部門の方は、国土交通白書を必ず読むと思いますが、それ以外にも以下の白書は重要です。
- 環境白書(循環型社会白書、生物多様性白書も含む)
- 防災白書
- 科学技術白書
- 水資源白書
- 気象白書
- エネルギー白書
- ものづくり白書
- 中小企業白書
- 情報通信白書
などです、他にも政府の刊行ではありませんが、インターネット白書(インターネット協会)や情報メディア白書(電通総研)なども部門によっては参考になるでしょう。
2~3年以内の白書を大まかに目を通して下さい。