技術士二次試験31年度の変更点2
そろそろしっかり準備に入りましょう。
2月3月は、年度末で業務が忙しくなる方もいると思います。
今月中に、学習計画表を作成して下さい。
次に、自分が受験する部門と科目が決まっている方は、過去問題をダウンロードして下さい。
その中には、31年度から科目が統合される方もいると思います。
その方は、二つの科目の問題をダウンロードする必要があります。
Ⅱ-1とⅡ-2の問題は、形式がほとんど変わらないと思います。
専門知識と応用能力が問われる問題です。Ⅱ-2は、これまでと同じように状況が設定されて、その状況の中で問題解決能力を行う一種のロールプレイのような問題です。
Ⅱ-1の評価項目は
技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち、専門的学識、コミュニケーションの各項目です。
Ⅱ-2の評価項目は
技術士に求められる資質能力(コンピテンシー)のうち、専門的学識、マネジメント、コミュニケーション、リーダーシップの各項目です。
ちなみに、専門的学識(専門知識)とコミュニケーション能力だけは、4種類全ての問題で問われる能力です。筆記試験なのにコミュニケーション能力とは変な感じですが、要するに文章の表現能力です。技術士会が発表したコンピテンシーの定義では、コミュニケーション能力を次のように説明しています。
- 業務履行上、口頭や文書等の方法を通じて、雇用者、上司や同僚、クライアントやユーザー等多様な関係者との間で、明確かつ効果的な意思疎通を行うこと。
- 海外における業務に携わる際は、一定の語学力による業務上必要な意思疎通に加え、現地の社会的文化的多様性を理解し関係者との間で可能な限り協調すること。
ですから、あなたの解答論文は、「明確かつ効果的」に試験委員に伝えなければなりません。それが、できないと減点されます。
論理的な文章を明快な言葉で書いて下さい。
技術士試験の解答では、文章は一文一意、50文字で黄色信号、70文字で赤信号と覚えて下さい。それと、主語と述語は極力近づけて下さい。また、試験の文章は名文である必要はありません。事実と意見を一文一意で淡々と積み重ねて解答して下さい。形容詞や副詞を極力避けて、具体的な数値データで解答するように心がけましょう。