技術士二次試験31年度の変更点
今週中は、試験勉強も休みと考えている方も多いでしょう。まあ、休むときは休んで、疲れが取れたら、しっかり試験対策を始めて下さい。
このコーナーでもすでに何度かご説明していますが、31年度の技術士二次試験の変更内容が12月に公開されました。と言っても、これまで分っていたところが、もう少し詳細に分っただけともいえます。
先ず、昨年までは、以下の試験内容でした。
(総合技術監理部門を除く一般部門)
試験科目
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問題の種類
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試験方法
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試験時間
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配点
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必須試験
(部門全体)
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技術部門全体に渡る専門知識
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択一式
20問出題
15問解答
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1時間30分
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30点
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選択科目Ⅱ
(選択科目ごと)
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選択科目に関する専門知識及び応用能力
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記述式3問
600字詰め解答用紙
4枚で解答
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2時間
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40点(註1)
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選択科目Ⅲ
(選択科目ごと)
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選択科目に関する課題解決能力
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記述式1問
600字詰め解答用紙
3枚で解答
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2時間
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40点(註1)
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註1:それぞれ40点だが合算して80点満点で評価される。
60%以上で合格。
それが、31年度からは、以下の内容になります。
上記の内容が31年度から以下のように変わる。(2018年12月3日時点での情報)
試験科目
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問題の種類
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試験方法
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試験時間
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配点
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必須試験
(部門全体)
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技術部門全体に渡る専門知識、応用能力、問題解決能力及び、課題遂行能力
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記述式1問
600字詰め解答用紙
3枚で解答
出題数は2問程度
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2時間
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40点
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選択科目Ⅱ
(選択科目ごと)
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選択科目に関する専門知識及び応用能力
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記述式2問
600字詰め解答用紙
3枚で解答
出題数は回答数の2倍程度
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3時間30分
休憩時間は無し。
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30点(註1)
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選択科目Ⅲ
(選択科目ごと)
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選択科目に関する問題解決能力及び課題遂行能力
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記述式1問
600字詰め解答用紙
3枚で解答
出題数は2問程度
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30点(註1)
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註1:それぞれ30点だが合算して60点満点で評価される。
60%以上で合格。
ご覧の通り、Ⅱ-1とⅡ-2は変更ありません。解答数はⅡ-1が2問でしたが、1問に変わるだけです。
Ⅲの問題は、選択科目に関する課題解決能力を試される試験から、選択科目に関する問題解決能力及び課題遂行能力を試される試験に変わります。
最も、大きな内容変更は、午前中の問題でしょう。
これは、部門まるごと同じ問題を解答します。30年度まではこれが択一試験でした。31年度からは、3枚で解答する論文問題に変わります。試される能力は、技術部門全体に渡る専門知識、応用能力、問題解決能力及び、課題遂行能力です。随分沢山ありますね。おそらく長文の問題になると思います。配点も40点と大きいので、ここで点数を落すと合格出来ないでしょう。しっかり対策して下さい。
午後も、内容以上に、休み無しでⅡ-1、Ⅱ-2、Ⅲを解答しなければなりません。解答用紙6枚で、3時間半です。これも時間配分を間違えると、時間切れで終る可能性があります。日頃から、自分の解答時間を記録して、1枚何分で解答できるのかを知っておくことが重要です。一般論ですが、解答用紙1枚当り、22~23分で解答できるようになって下さい。