口頭試験の頻出問題16
来年からは、31年度の試験について色々ご説明します。
口頭試験に関しては今回が最後です。
模擬口頭試験で、「口頭試験の目的は何ですか?」と変則的な質問をするとほとんどの人が答えられません。
しかし、口頭試験で問われる内容は技術士会が公開しています。
平成30年までの口頭試験では以下の内容が問われます。
Ⅰ.受験者の技術的体験を中心 とする経歴の内容及び応用 能力
Ⅱ.技術士としての適格性及び 一般的知識
- 「技術者倫理」 20 点
- 「技術士制度の認識その他」 20点
これが問われる内容です。
ハッキリ言います、これくらいは調べて下さい。
自分が何を試されるのか分らないで、試験を受けますか?
また、暗記だけで口頭試験を乗り切ろうと思っていませんか?
そもそも、平均年齢42歳の人が受験する技術士試験は暗記で勝負の試験ではないのです。
繰り返しますが、口頭試験で問われる「応用能力」とは何ですか?
応用能力=あなたの知見・経験・知識を使って新たな問題を解決する力
です。
例えば筆記試験のⅡ-2では背景となる条件が与えられます。
その条件の中で解答者が問題を解決するわけです。そのときに、与えられる条件は通常経験したことがありません。しかし、あなたは日頃の業務経験で培った知見・学識・考え方を使って複雑な状況の中で問題を解決します。
口頭試験ではそれを、口頭でやり取りします。
そのときの受け答えや、態度、表情なども試験委員は見ています。
自信を持って答えているか、適当に答えているか、見れば何となく分ります。
まして、あなたにとっては、初めての口頭試験でも、試験委員は何十人と見ている訳です。
でも、良く考えて下さい。問題解決なら普段の業務で行っています。
試験ではそれが表現できれば良いのです。
ですから、アウトプットの練習をして欲しいのです。
筆記試験も口頭試験もそこに行き着くはずです。