2018/10/18
平成30年度の試験は択一試験が全体的に難しかったようで、「8問正解でダメでした」と言う連絡をずいぶんと頂きました。
残念ですが、択一で8問正解の場合、論文の評価がありません。
これは、31年度の試験を目指す場合少し不利になります。
とは言え、終わってしまったものは仕方がないのです。
悔しい気持ちを胸に、リベンジの炎を燃やし続けて下さい。
31年度の試験からは択一試験がなくなります。
技術士試験は、5~6年ごとに試験の内容が変わります。
この10年程度ですが、平成19年と25年に変更がありました。
19年から24年の間は、やはり択一試験がなく、午前中は必須論文問題だったのです。
ですから平成31年からの試験と形式的な部分は同じと言うことです。
では、同じような問題が出題されるのかと言うとそれは少し違います。
19年度のときは「技術部門全般にわたる論理的考察力と課題解決能力」を2時間半の試験で試すことになっています。
しかし、31年度からは、「技術部門全般にわたる専門知識、応用能力、問題解決能力及び課題遂行能力」が試されることになりました。
時間は2時間です。
この違いが問題文にどのような形で表現されるのか、それは分かりません。
しかし、これまでの経緯からおそらく、長文の問題が提示され、その下に3~4の設問形式で問題が構成されると思います。
例えば平成24年の建設部門では以下のような問題です。
平成24年建設部門 |
しかし、31年度はこのような問題ではなく、文章の後に設問が付けられる形式の問題になると思います。
例えば以下です。
第5次評価報告書第1作業部会報告書の主要な結論 観測事実 温暖化の要因 (1)この報告書を読んで、あなたの専門分野ではどのような対策が考えられるか自由に述べよ。 |
註:あくまで、予想であり、予想が当たるとは言いません。
匠 習作(たくみ しゅうさく) プロフィール
1962年生まれ。北海道函館市出身。本名は菊地孝仁。1988年より医療機器メーカーに勤務し、1991年20代で工場長に就任する。2014年までの23年間、医療機器製造工場の生産管理、人材育成、生産技術に携わる。2012年技術士機械部門、総合技術監理部門を同時に合格し、2016年に独立。 次世代のエンジニアを育てるべく、技術士試験対策講座を主催する。日本で初めてグループウェアを使った通信講座であり、分かりやすい解説、講師と受講者1対1を大事にする指導で人気講座となる。また、科学技術全般を、一般の人・子供向けに分かりやすく説明するサイエンスカフェなども自主開催。機械学会・失敗学会では、事故事例の研究などを行い、これも一般の人向けにセミナーなども開催している。 匠習作技術士事務所代表技術士 |
『講師匠習作の技術士応援ブログ』は、スタディング受講者様へお送りしたメールマガジンの内容をウェブ用に一部抜粋・編集して掲載しております。