勉強のスタートと科目選択
私は2023年10月から税理士試験の勉強を開始しました。選んだ科目は「簿記論」と「財務諸表論」です。初めての受験で両方の合格を目指しましたが、結果は簿記論に合格、財務諸表論は53点で不合格となりました。
ミスの克服:スプレッドシート活用術
勉強を進める中で、自分の弱点として「同じミスを繰り返すこと」と「字の汚さ」が浮き彫りになりました。例えば、手書きのメモで「6」を「0」と読み違えたり、「3」を「5」と見間違えることが何度もありました。そこで、私はスプレッドシートに自分のミスパターンを記録し、直前期には週に1回見直すようにしました。本番直前では、この方法のおかげでミスがほぼなくなり、安心して試験に臨むことができました。
直前期の勉強法:演習の徹底
試験直前は、演習問題をひたすら繰り返すことに徹しました。解いた問題の点数はすべてスプレッドシートに記録し、3周することを目標に進めました。その中で「時間が足りない」と感じた箇所については、満点を取る必要がないと判断し、解く必要性が薄い問題はメモを残して省くようにしました。この時間管理が功を奏し、簿記論では安定した得点を確保できました。
財務諸表論:暗記ツールの活用
財務諸表論は結果として不合格でしたが、暗記ツールが非常に役立ったことは間違いありません。最初は理論暗記に対するモチベーションが低く、どのように覚えればよいのか分からず苦戦しました。しかし、暗記ツールを使いながら目隠しで答える練習を繰り返すことで、自然と文章が頭の中で再生されるようになりました。結果として点数には繋がりませんでしたが、来年に向けての大きな自信になりました。
本番直前の不安と対策
試験3日前になっても、まだ仕上がっていない論点がいくつか残っており、不安はピークに達していました。しかし、演習でよく出題される問題に集中し、確実に点を取れる箇所を固めることで、不安を少しずつ払拭しました。結果、財務諸表論は合格点には届かなかったものの、簿記論では合格を勝ち取ることができました。
来年への決意
今年は簿記論のみの合格にとどまりましたが、来年は「財務諸表論」と「消費税法」を受験し、必ず2科目合格を達成するつもりです。これまでの反省点を活かし、さらに効率的で効果的な勉強法を磨いていきます。
最後に
最初は何がわからないかもわからない状態が辛かったですが、テキストを信じて問題を解き続けたことで、理解が追いつき楽しくなってくる瞬間がありました。これから受験される皆さんも、自分に合った勉強法を見つけ、一歩ずつ合格に近づいてください。
S・Mさん
税理士
2024年合格
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