税理士 合格者の声

法人税法合格

官報合格に大きく近づいたことは勿論のこと、スタディングで１年で合格できるということを証明できたことも嬉しかったです。

１．スタディングを選んだ理由等
2023年税理士試験にてスタディングを利用して法人税法に合格しました。
他社で法人税法や所得税法の講義を受けようとすると数十万円かかるため、費用面を考慮してスタディングを利用することにしました。
最初は「安かろう悪かろう」なのではないかと思っていたものの、実際に使い始めると分かりやすい講義を観ることができ、また、理論暗記ツールやその音声データなどの教材も揃っているので、他社と比較しても遜色ない質なのだと分かりました。何よりこうして１年で法人税法に合格したことがその裏付けと言えます。
とはいえ問題演習の量は増やしたかったので他社の問題集は買いました。他社の問題で良い点が取れたことでスタディングを選んだことが間違いでないという確信を得ることができ、また、互いに載っていない細かい論点を補い合うこともできるので非常に良い効果がありました。

２．勉強方法
勉強時間は日によって変わりますが、概ね朝の5時～7時頃と帰宅後の19時～20時頃、1日3時間くらい勉強していました。主に朝に理論、夜に計算を行っていました。朝の方が脳の働きが良く記憶しやすいと言われており、また、夜に理論をやろうとするとどうしても眠くなってしまうので理論を朝に持ってきました。また、再受験となる簿記論と消費税法もあったので、この2つは昼休みに職場で勉強していました（昨年他社商品を使っていたのでスタディングは利用しませんでしたが、簿記論も合格できました）。
新しい講義が公開されるごとに、動画を観て、例題を解き、トレーニングの問題を解くことをセットで行いました。例題とトレーニングは両方正解できるまで繰り返しました。全く同じ問題をその場で何回も解くことになるので流石にその時限りではすぐに正解できるようになりますが、分からないまま終わるのと一応は正解して終わるのとでは覚えが違ってきます。
スマート問題集はあえてその時は行わず、数日後に講義の内容を覚えているかどうか試すために利用しました。宅建や社労士のような選択式の問題ならともかく、記述式の税理士試験ではスマート問題集の正誤問題を解いてもあまり意味がないと思っているので、スマート問題集は一通り取り組むくらいでほとんど使いませんでした。
代わりに問題演習にひたすら取り組みました。動画を観た数日後以降に正解するまでは学習終了マークをつけないようにすることで覚えた所と覚えていない所を区別できるようにしました。勿論学習終了マークをつけた問題であっても何度も解きました。
また、必ず理論もセットで取り組んでいました。理論だけ置いていかれないように、主に紙に書いて地道に覚えていきました。理論は講座の中での比重が小さいので軽視してしまいがちですが、試験の半分は理論であり、また、理論を覚えておけば計算にも活きるため、理論を覚えることは本当に重要です。感覚としては理論：計算＝７：３くらいの比重を置いていました。特に法改正のあったグループ法人税制は重点的に覚えました。案の定試験でも出題され、スムーズに解くことができました。
理論については音声データをSDカードに落として車の中で聴いていました。と言ってもBGMとして流していた程度ではありじっくりと聴いていたわけではないのですが、それで１点でも取ることができるのであればやらない理由はありません。
また、やる気の出ない日でも勉強するように、毎日自分が勉強している様子を撮影してネットに公開していました。理由なく休むわけにはいかないのでどうしてもやる気が湧かない日でも勉強せざるをえなくなります。それに一度勉強を始めてしまえば１時間くらいは続くものです。

３．試験直前～当日～合格発表
本番の２週間ほど前にもなると、理論はどこが出題されても書くことができて計算も合格ラインは確実に超えられる手応えを感じるようになりました。理論の但し書きのような細かい部分を覚えたり、計算で間違いやすい論点を重点的に取り組んだりすることで、十分な自信を持って試験に臨むことができました。
本番では想定よりも時間はかかったものの、致命的に解けない部分もなく順調に解き終えることができました。
…と思っていたもの、計算の第２問の回答要求事項を勘違いしていたために、回答用紙がもう１枚残っていることを完全に見落としていました。そのことに気がついたのは試験終了１分前、最後の１枚はほぼ白紙で試験終了となりました。
このような終わり方だったので非常に不安なまま合格発表までの約４カ月を過ごしました。合格発表当日は職場で国税庁のHPで試験結果を見て、合格率14.0％という数字に一抹の希望と大きな不安を抱えながら帰宅。震える手で結果通知の封筒を開いたところ、無事に合格していました。最後以外の部分がよくできていたことに救われました。
官報合格に大きく近づいたことは勿論のこと、スタディングで１年で合格できるということを証明できたことも嬉しかったです。法人税法担当の藤田先生には本当に感謝しています。そして、このまま残り２科目も取って官報合格してみせます。