財務諸表論合格
スタディングは、「忙しい人のための効率的な学習」にフォーカスしている点が最大の魅力です。学習の効率化を通して仕事にもいい影響がありました。
第72回税理士試験で、財務諸表論に合格しました。
同時に簿記論も受験し、59点で不合格ではあったものの、合格レベルに達したことは実感できました。
学習期間は7カ月程度、スタディングのアプリ上の学習時間は1030時間でした。その間、前半は育児休業中で、後半は仕事をしながら学習していました。
他の教材は過去問しか使いませんでした。他社の模試は1度だけ受けましたが、本番のような雰囲気を感じられたこと以外の感想は特にないです。
学習の進め方としては、講義動画を、家事、子どもの寝かしつけ時、通勤中などに視聴して、まとまった時間は問題演習や理論暗記に当てました。スマホで視聴できることと講義の速度を調節できることが学習時間の確保と短縮に役立ちました。
トレーニング(計算)は自分の理解度にあわせて1回~6回解きましたが、テーマ別演習・実力テスト・答練で同じ論点が出てくるものは基本的に復習しませんでした。振り返ってみると、トレーニングのみで出題されている細かい論点は合否に影響がなかった気がするので、それらの復習はほどほどでよかったかもしれません。
テーマ別演習(計算)は、過去の合格体験記からも重要度が高いと考え、簿記論は多いもので7回復習し、財務諸表論の計算は簿記論と論点が重ならないところを復習するようにしていました。
実力テストと答練(いずれも計算)は自分の理解度にあわせて2回~6回解きました。徐々に解答時間を短くして、最終的にどの問題も96分(120分のタイマーを1.25倍速)以内に9割程度解けるようにしました。解答に時間が掛かる問題などは後回しにするなど、本番をイメージして解いていました。
一度、講義内容に不明点があり、会計基準を調べても解決しなかったので学習Q&Aサービスのチケットを購入して質問したことがありました。中村先生からとてもご丁寧な解説を頂き、理解も深まり、記憶の定着にも繋がりました。実際にその周辺の論点が本試験で出たので活用してよかったです。
教材以外で工夫したことは、問題別に自分の理解度と学習回数をExcelに記録して、復習の効率化に役立てました。今年から「AI問題復習」が出来たことで、今後は自分で管理する必要はなくなりそうです。
また、財務諸表論の理論をPowerPointに貼り付け、イメージに残りやすいように文字列やフォント等を加工したものを作成して、理論暗記ツールと併用して音読を行ったりしました。
上記のように色々と試行錯誤しながら学習していました。
実際のところ、簿記論と財務諸表論の学習時間は7:3くらいだったので、合格した財務諸表論は効率的に学習できたと言えますが、一方で、簿記論は学習時間に見合った結果が出せませんでした。
財務諸表論の合格については、計算は簿記論の学習でほとんどカバーできていたと感じます。理論はテーマ別演習・実力テスト・答練の内容は8割程度書けるようになっていたと思います。一言一句記憶するというよりは、それらの問題の解説音声を繰り返し聴き、会計基準の背景や趣旨を理解するようにしていました。一方で、トレーニングと理論暗記ツールにしか出てこない内容はほとんど手を付けられませんでした。理論暗記ツールは入浴中や仕事の昼休みを使って、全体を2周したあとは論点を絞って繰り返しましたが、最終的には全体の6~7割程度しか覚えられていなかったと思います。
ただ、本番で教材と全く同じ理論が出題されるということはありませんでしたが、なんとなく解けたので学習方法は間違っていなかったのかなと思います。
簿記論の不合格については、本番で解ける問題を飛ばして、難しい問題に時間を割いていたことが原因でした。実際、飛ばした問題は学習済みの論点でしたが、試験の最中に気付くことができませんでした。短い期間で同じ問題を繰り返し解き続けた結果、初見の問題に対する対応力、問題文をよく読むという基本的なことが抜けていたと自己評価しています。単的に言えば、理解ではなく復習することが目的になっていました。
一勝一敗という形で終わりましたが、大手予備校の講座や教材ではここまで学習は進められなかったと思います。
スタディングは、「忙しい人のための効率的な学習」にフォーカスしている点が最大の魅力です。学習の効率化を通して仕事にもいい影響がありました。
スキマ時間でスキルをゲットさせていただき、中村先生とその他スタッフの皆様に感謝いたします。