中小企業診断士のQ&A
中小企業診断士二次試験の事例ⅣのNPV算出方法について質問で…
中小企業診断士二次試験の事例ⅣのNPV算出方法について質問です。NPV算出の問題において、プロジェクト期間終了時における投資物件の残余価値の取り扱い方法がわかりません。
混乱している内容と具体的な問題などを以下に記載しますので、対処方法を教えてください。以下、具体的な相談内容です。
過去問を解いていると、プロジェクトに必要な設備の価値が、プロジェクト終了時点において正の金額である場合があるかと思います。つまり、プロジェクト終了時点の簿価(未償却残高)あるいは売却価値が正である場合です。
当初の私の認識では、問題文に特段の指示がない限り(例えば、"プロジェクト終了時点の簿価or売却価値で売却する"等)、残余財産の価値はCFに考慮しなくて良いと捉えていました。
しかし、過去問やその解説をみていると、特段の指示もないのに勝手に売却を前提としたCF計算がなされていたり、逆に残余財産があるのにCF計算に含まれていないなどの事例に直面しました。何を基準に算入/不算入の判断がなされているのか、解説をお願いしたいと思います。
以下に過去問の具体例を示します。
H27年度第三問:残余財産をCFに考慮している例
生産設備の投資案としてプロジェクトZ及びプロジェクトEのNPVを比較する問題です。
プロジェクトEの場合、プロジェクト開始時点で新設備を導入します。またプロジェクト終了時点において当該設備の売却価値は32百万円です。(問題文:「機械設備 h
の第5 期末時点での価値は簿価と同額の 32 百万円と予測される。」)
私は問題文でわざわざ売却価値が示されている点が気になりつつも、「売却するという指示は問題文には無い。通常の企業活動で考えても、設備の経済耐用年数や事業の採算などが確保できていれば、基本的には事業継続を前提にNPVを算出するだろう」と考えました。
しかし、解答例では、上記32百万円をCIFとみなしてNPV算出がなされていました。
当事例を踏まえ、私は「問題文で特段の指示がなくても、プロジェクト終了時点の残余財産はCFに考慮しなければならないのだろう」と自身の理解を改めました。
H26年度第二問:残余財産をCFに考慮していない例
店舗改装を予定通り行うか、前倒しするかについて、NPVを基準に意思決定する問題です。
予定通りに改装した場合、プロジェクト終了時点において投資資産の未償却残高が300万円残ります。
問題文中に当該残高の売却指示や売却価値に対する言及は一切ありませんでしたが、私はH27年度の過去問にならって、未償却残高300万円を売却する前提でNPVを算出しました。
しかし、解説をみると、当該300万円はCIFに算入されず、無視されていました。
以上のように、何を判断基準としてNPVに算入/不算入すればよいのか、混乱しています。本試験でも重要な部分かと思いますので、本件の解説、そして当該解説を踏まえた試験対策上の留意点について教えてください。よろしくお願い致します。
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