近年、機密情報への攻撃の手法が多様化している。機密情報を不正に入手する手法であるソーシャルエンジニアリングに関する記述として、最も不適切なものはどれか。
ア シュレッダーで処理された紙片をつなぎ合わせて、パスワードを取得する。
イ パソコンの操作画面を盗み見して、パスワードを取得する。
ウ 文字列の組み合わせを機械的かつ総当たり的に試すことで、パスワードを取得する。
エ ユーザになりすまして管理者に電話し、パスワードを取得する。
解答:ウ
経営情報システムから、セキュリティリスクのうち、ソーシャルエンジニアリングについての問題です。ソーシャルエンジニリングについてその特徴を覚えていた人は、正解できる問題です。
まずは、ソーシャルエンジニアリングについて簡単に復習しておきましょう。
ソーシャルエンジニアリングは、人間の不注意や間違いにつけこんだり、盗み聞きなどを利用したりする人的脅威であり、非技術的な方法で情報を不正に入手する手口のことです。
ここまでを押さえた上で、順番に記述を見ていきましょう。
選択肢アは、シュレッダーで処理された紙片をつなぎ合わせ、パスワードを盗み取る手法について問われています。
このような手法は、非技術的な手法であり、ソーシャルエンジニアリングに関する記述としては適切です。
選択肢イは、パソコンの操作画面を覗いて、パスワードを盗み見る手法について問われています。
このような手法は、非技術的な手法であり、ソーシャルエンジニアリングに関する記述としては適切です。
選択肢ウは、文字列の組み合わせを機械的かつ総当たり的に試すことで、パスワードを取得する手法について問われています。この手法は「総当たり攻撃」と呼ばれるもので、コンピュータを使って自動的に、無数の文字列の組み合わせを入力していくものです。よってソーシャルエンジニアリングに関する記述としては不適切であり、これが正解です。
参考として、残りの選択肢も見ておきましょう。
選択肢エは、ユーザになりすまし、管理者からパスワードを取得する手法について問われています。
このような手法は、非技術的な手法であり、ソーシャルエンジニアリングに関する記述としては適切です。
以上より、ウが正解となります。
セキュリティリスクに関する出題は増加傾向にありますので、きちんと押さえておくようにしましょう。
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