社会保険労務士 合格者の声

スマホだけでも完結する学習スタイルを気に入っていたので、スタディングを教材とした。

労務や社会保障の制度についての無理解を自覚しつつ、いつかはそれを解消したいものだと思いながらも、さりとて何をすることもないまま雇用されてきたが、本年1月末日に思いたって社労士試験に挑戦することにした。スマホだけでも完結する学習スタイルを気に入っていたので、スタディングを教材とした。学習時間は、平日は3時間、休日は7時間くらいを充てることができた。

択一式対策は、スタディング流アウトプット重視のコンセプトに従って、まずはスマート問題集とセレクト過去問集に集中し、その後は直前対策答練もこなし、試験直前期には、それら問題集に示された論点の周辺知識までをカバー出来ているようなスケジュール感をイメージした。一方、選択式対策は、WEBテキストの「選択注意」箇所の読み込みが指示されていたが、この学習方法に身が入らなかった(2024年コースで実装された「選択式ポイント問題集」だが、これが1年前倒しになっていればよかったかも知れない)。「択一式を極めれば、選択式問題はおのずと解答できるようになる」と誰かも言っていることだと言い訳し、この学習は後回しとした(結局やらなかった)。その代わり、目的条文その他の条文を読み上げる30分程の音声ファイルを作成し、帰宅後にその「耳学」を日課とした。あわせて、スマホの課金アプリを利用して重要条文の記憶に努めた。

学習内容にはなじみがなく、しばらくの間は学ぶ面白さを見いだせなかった。そのためか、4月に入っても一向に知識を定着させられず、いやな焦りを覚える日々に悩まされた。少しずつ上昇するAI実力スコアだけを励みにこの苦しい時期を越えると一転、学習内容が確実に身についてくる充実を感じるようになった。ところが、6月下旬になって直前対策答練に着手したところ、そこに示された論点にはそれまでに学習した知識では太刀打ちできない(まあ答練とはそういう類のものなのだろう)ことを痛感し、心が折れてしまった。これはそもそも学習開始の遅れが招いたのだが、この時点ではまだまだ不安定であった知識を、もうひと頑張りすればしっかり定着させられると目論んでいたところでもあり、試験日までの残り2か月に全部をやりきる気力が絞り出せなかった。試験直前の重要な時期に1月にわたる学習忌避を働いた結果、論点を消化不良のままでの時間切れとなった。AI実力スコアは滑り込みで合格点に達した。

受験して感じたことは、「50年分の過去問分析」の末に早苗俊博先生が提示してくださった論点はおそらく必要十分であったということであり、信頼して学習を終えていたらもっと穏やかに合格発表日を迎えることができただろうよ、ということ。択一式試験の得点は合格基準点と同点であり実に際どいところであったが、なんとか無事に合格することができた。

合格者画像

CBzさん

社会保険労務士

2023年合格

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