〈1次試験(筆記試験)について〉
①教養試験
ひたすらSTUDYingの講座を進めました。本来であれば、できる限りすべての科目を勉強するべきですが、私はとにかく時間がなかったため、数的処理と文章理解に絞って対策をしました。東京都は数的処理と文章理解で6割とれる問題構成だからです。
1周目は解き方を覚えて、2周目は忘れているところの復習、3周目以降はスピード重視で解くことを意識して、何度も何度も繰り返し解きました。(ただし、文章理解の現代文は解き方さえ覚えれば、何周も解く必要はないと感じましたので、3周以上は回さず、他の科目の勉強時間にしました。)STUDYingは問題の解き方を簡単な例題で覚えて、その後すぐに過去問で練習できるというテキストの構成だったのが良かったです。過去問解けたぞ!という自信がつきました。
幸い、私は数学と英語がかなり得意だったので半年ほどで試験に間に合わせることができましたが、苦手な人は試験の1年以上前から対策するべきだと思います。
②専門試験
管理栄養士の国家試験対策をしていれば十分に対応できる内容でした。使った参考書は2冊です。
③論作文
論作文は、一番対策の仕方に悩んだため、STUDYingの個別カウンセリングで相談しました。大学では教職センターで論作文対策ができるのですが、あくまで取り扱うのが「教師として」「栄養教諭として」といったテーマばかりで、東京都の試験の内容とはズレていたからです。東京都では、栄養士として専門性は一切関係なく、「東京都の一職員として東京都の課題をどのように考えているのか」を問われます。
そこでまず、「未来の東京戦略」を読み、東京都にはどのような課題があり、その中でもどの課題に重点を置いて、どのように対策したいと考えているのかを勉強しました。12月に開催されたイベント、都庁セミナーにも参加し、イベントの中で「未来の東京戦略」に関する講義があったので受講しました。「未来の東京戦略」をすべて読むのは範囲が膨大すぎるので、「未来の東京戦略」の中でも特にどの部分が重要なのかを見極め、試験に出そうなポイントを抑えるため、受験を考えている人は必ずこのセミナーに参加したほうがいいと思います。
その他、行政の一般的な課題、解決策、一般知識は参考書「合格答案はこう書く!公務員試験小論文頻出テーマ完全攻略 ’24年度版[本/雑誌] / 今道琢也/著」を読んで覚えました。
一般的な論作分の書き方・行政テーマの作文での意見の展開の仕方&レパートリーが分かれば、論作文にはあまり時間を割かなくても良いかと思います。私は、論作の過去問を解いて、大学の先生に添削してもらって・・・という対策をやりたいと考え、過去問を必死で集めたのですが、時間が足らず、過去問は一度も解けませんでした。しかし、「未来の東京戦略」と一般的な論作分の書き方・行政テーマの作文での意見の展開の仕方&レパートリーを抑えただけでも、本番の試験には十分に臨めました。
1次試験対策で大切なのは最後まで諦めない気持ちとバランスだと思います。
6割がボーダーと言われていますが、専門職はややボーダーが低くなりやすいのか、19点/40点満点で1次を通過した人もいると耳にしました。また、「教養試験と専門試験は満点だが、論作が全然ダメダメな人」と「教養試験、専門試験、論作どれもそこそこの人」なら合格するのは後者です。対策が偏らないように注意してがんばってください。
〈2次試験(面接)について〉
1次試験が終わり次第、面接練習はすぐに始めましょう。(また、東京都の場合、毎年面接シートの内容と面接の流れは同じようなので、1次試験前からコツコツ進めておくのもありだと思います)
面接シートの書き方はSTUDYingの個別カウンセリングで見てもらい、面接の練習はSTUDYingの個別カウンセリングの他に、大学の教職センターの先生、ゼミの先生、就職支援課の職員さんなど様々な人にしてもらいました。色々な人に面接官になってもらう練習を10回以上して本番に臨んだので、緊張せずに堂々と話すことができました。
また、学生は時間の許す限り、勉強以外の様々なことに挑戦して、面接で話せるガクチカをたくさん作っておくといいと思います。
①面接シートの内容
・あなたがこれまでに学習したこと又は研究した内容などを書いてください。 受験する試験区分に関係するものがある場合は、そのことを中心に書いてください。
・あなたがこれまで力を入れて取り組んだことについて、取組期間も含めて書いてください。(3つ以内・箇条書き)
・これまで取り組んだことのうち、成果や達成感を得た経験(1つ)について、あなた自身の行動を中心に具体的に書いてください
・東京都を志望した理由について書いてください。
・東京都に採用されたらやってみたいことについて、具体的に書いてください
②面接の流れ
面接官:3人
時間:20~30分程度
特徴:他の自治体に比べて、掘り下げが深く行われる
1. 名前を呼ばれる
2. 入室
3. 荷物を置くよう促される
4. 自己紹介(受験番号、名前)
5. 着席
6. 冒頭の雑談
7. 1分間自己PR
8. 質問(左側の面接官)
9. 質問(右側の面接官)
10. 質問(中央の面接官)
11. 最後に一言
12. 面接終了
はしこさん
公務員
2023年合格
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